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【第14回】若手保険ブローカーが語る資産づくり入門

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【第14回】誰かが別室に呼ばれる季節が、またやってきた

二十八さん

当コラムでは、等身大の運用のお話を共有したいとおもいます!

「今年あたり、いよいよ自分の番かもしれない」

秋の深まりとともに、日本人コミュニティのあちこちで、そんな落ち着かない空気と噂話が少しずつざわめき始めます。

人事異動の内示シーズン。 早い人であれば、すでに上司から別室に呼ばれ、内々示を告げられたという話がぽつぽつと耳に入ってくる頃です。

子どもの進学や親の介護を考えて「早く日本に戻りたい、ほっとしたい」と願っている人もいれば、「まだ帰りたくない、ここ香港での暮らしや自由、手取りの良さを手放したくない」と強く願っている人もいる。

社内の人間関係や家庭の事情が入り混じり、人それぞれの複雑な感情が渦巻く季節です。

「気づけば考える余裕がない」

そこに輪をかけるようにやってくるのが、年末の容赦ない業務の締め切りと、突如としてスケジュール帳を埋め尽くす「送別会」の予定です。

誰かが去り、誰かが残る。

送別会の幹事を引き受けたり、連日の飲み会に顔を出したり、来期の引き継ぎに追われたりしているうちに、あっという間に時間は過ぎ去っていきます。

自分の将来やお金のことを冷静に考える余裕など、どこにもありません。

ですが、仕事柄、私は毎年このシーズンになると、香港を離れることが決まった方々から、まったく同じ言葉をいただくのです。

「もっと早く知っていれば、香港にいるうちにやっておいたのに……」

送別会の二日酔いを抱え、自宅のリビングに積み上がっていく引っ越しの段ボールを目にするまで人は気づけないんです…

「日本に戻ってしまったら、香港で当たり前に選べていた資産運用の選択肢が、ごっそり消えてしまう」

という事実に。

更に、 慌てて動き出そうとしても、銀行や保険、各種手続きには物理的なタイムリミットがあります。

内示が出て引っ越し準備に追われてからでは、書類の取り寄せや承認が間に合わず、泣く泣く手ぶらで帰国していく方を、私はこれまで嫌というほど見てきました。

では、なぜ日本へ戻る直前になるまで、誰もが足元を見つめるが出来ないのでしょうか?

金利上昇報道の落とし穴

もちろん仕事も飲み会も忙しいし、家族帯同であれば子供の教育のこと、家族サービス、出張者対応やサークルのイベントまで、お金のことに向かう時間が取りにくい現実もあります。

更に最近、日本のニュースでは「金利上昇!」という見出しが景気よく踊っています。

 「日本でもようやく、預金でお金が増える正のスパイラル時代が戻ってきたのか」と、淡い期待を抱いている方もいるかもしれません。

ただ反面、『住宅ローン金利の上昇』『構造的な円安』という負のスパイラルが起こっていることも見逃してはいけません。

正負両スパイラル時代に再突入したという再認識は必要です。

「現在金利:2.63%」

昔を振り返る意味で実は先日、日本にいる私の母が大切に保管していた「定額郵便貯金」の証書を目にする機会がありました。

そこに印字されていた数字を見て、私は我が目を疑いました。

「日本の郵便貯金で2.63%!? 香港の定期預金と変わらないじゃないか」と、一瞬本気で興奮しかけたのですが……印字された日付を二度見して、思わず苦笑してしまいました。

昭和61年(1986年)6月13日。

今からちょうど40年前、日本がバブル前夜だった頃の数字です。

昔、私たちが受けたお金の教育は 親や祖父母から「無駄遣いしないで、とにかく銀行に貯金(預金) しなさい」と口酸っぱく言われた記憶はありませんか。

 放っておくだけで2%や3%の利息がついたあの時代なら、「貯金」こそが最強で最も安全な資産運用でした。親世代の教えは、当時のルールにおいては完全に正しかったのです。

時代とともに変わる資産形成

ただ、どれだけ金利が上がったと騒がれても、今の日本の数字はスズメの涙に過ぎません。

40年前の感覚のまま日本の銀行口座に大切に現金を眠らせておくことほど、インフレ円安 が進む現代において静かに資産価値の目減りを受け入れる行為でしかありません。

こんな変化の大きい時代のなかで嗅覚の鋭い方が、本帰国やスライド異動を目の前に、水面下で静かに準備している選択肢があります。

先日、本帰国が決まったあるお客様が、すべての手続きを終えて、晴れやかな顔でこんな言葉を残していかれました。

「体は日本へ帰るけれど、自分の資産(分身)だけは、このまま香港に駐在させ続けますね」

自分自身は日本の日常に戻りながら、築いた資産だけは、金融の選択肢とポテンシャルが残る香港に置いて働かせその収益はオーナーであるあなたが獲得し続ける。

いわば「資産の永久赴任」です。

なぜ、香港の空の下にいる「今のうち」にその仕組みを整えておく必要があるのか。

二十八さん

本帰国の辞令が出てからでは遅すぎる、その具体的な理由について、次回お話しします。

まとめ

  • 秋は駐在員の異動内示シーズン
  • 帰任前は多忙で資産準備が後回し
  • 帰国後は金融商品の選択肢が減少
  • 内示後では手続きが間に合わない
  • 貯金中心の常識は時代とともに変化
  • 資産だけを香港に残す選択肢がある

次回は、2026年12月3日公開予定です!

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筆者プロフィール

二十八 智大

  • Insurance110香港所属
  • 110Financial Support認定FP

2020年に香港へ渡り、翌年に香港の保険と出会ったことをきっかけに金融の道へ。2022年にInsurance110へ入社し、海外在住者へ「なぜ運用や投資が大事なのか」をわかりやすく伝えることを大切に活動中。海外FPとしての視点と、保険仲介人資格(Paper1・3)を活かした実務的な提案が強み。高校時代は、名門高校野球部所属の元甲子園球児!

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この記事を書いた人

香港在住4年。プリンに乗ってるカラメルが好き♪

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