香港日本人学校は2027年度、中学部に「グローバルクラス」を新設します。小学部グローバルクラスで培った英語力と探究的な学びを、中学段階でも継続できる環境が整います。小学部グローバルクラスからの進学に加え、他校からの入学も受け入れる予定です。
小学部グローバルクラスが開設されてから10年。この間、多くの保護者から寄せられてきた「中学部でも英語力をさらに伸ばしてほしい」「イマージョン教育を継続できる環境がほしい」という声が、いよいよ形になります。
今回は、中学部グローバルクラス開設の背景や教育内容について、香港日本人学校にお話を伺いました。(お話:中学部グローバルクラス主任 乾麻里子先生)
小学部卒業後も英語力を伸ばせる環境を
小学部グローバルクラスがスタートして以来、保護者からは継続的に中学部設置を望む声が寄せられてきました。
「小学部卒業後も英語力を伸ばせる環境がほしい」「イマージョン教育を中学校でも続けたい」。そうした期待を受け、本校では長年にわたり準備と体制づくりを進めてきました。
学校統合を含むさまざまな改革が進む中、その一環として中学部グローバルクラスの開設が決定。こうして2027年度の開設が実現することとなりました。
長年積み重ねられてきた保護者の期待と学校の取組が結実し、新たな教育のステージがスタートします。

先進校に学び、香港日本人学校ならではの形へ
中学部グローバルクラスの開設にあたり、本校では国内外の先進校を視察し、英語で教科を学ぶ授業づくりや教材活用、教員同士の連携、運営体制などについて研究を重ねてきました。
その上で目指したのは、単なる先行事例の導入ではなく、香港日本人学校ならではの教育モデルの構築です。
小学部から中学部まで6年間を通してグローバルクラスを設置するのは、世界の日本人学校では初めての取組となります。中学部は2027年度に中学1年生・2年生でスタートし、2028年度から中学3年生を加えることで、小学4年生から中学3年生までの6年間がそろいます。
小学部で培った英語力や探究的な学びを途切れさせることなく発展させることで、より深い学びと主体的な成長を目指します。
グローバルクラスで、何を学ぶのか
グローバルクラスのコンセプトは、「英語を『学ぶ』から、英語で『学ぶ』へ」。日本の教育を土台としながら、英語を使って世界を知り、自ら考え、自分の言葉で伝える学びを大切にしています。
数学・理科は英語で学ぶ
数学と理科は、英語イマージョン教員が英語で授業を行います。学習内容は日本の学習指導要領に沿っており、日本人教員と英語イマージョン教員が連携して授業を構築します。国語や社会などその他の教科は日本語で学び、授業時数も通常学級と同じです。
GSEで世界の課題を探究する
GSE(Global Studies English)は、社会課題をテーマに英語で調査し、議論し、自分の考えを発表する探究型学習です。知識を覚えるだけではなく、自ら問いを立て、多様な視点をもつ仲間と意見を交わしながら考えを深め、自分の言葉で発信する力を育てていきます。
育てたい8つの力
グローバルクラスでは、
- 英語コミュニケーション能力
- 批判的思考力
- 情報活用能力
- プレゼンテーション能力
- 課題発見・解決力
- 協働力
- 創造力
- 主体的行動力
の8つの資質・能力の育成を目指しています。グローバル社会で活躍するために必要な力を、日々の学びの中で総合的に養います。
目指すのは「英語が話せる」その先
中学部グローバルクラスは、単なる英語強化コースではありません。
数学科や理科を英語で学びながらも、日本の学習指導要領に基づく教育課程をしっかりと履修します。英語力の習得だけを目的とするのではなく、日本について理解し、それを世界に向けて発信できる力を育むことを重視しています。
これからの時代に求められるのは、英語を話せることだけではありません。自分自身の考えや背景をもち、多様な文化や価値観を理解しながら世界とつながる力です。グローバルクラスでは、そのような力を身に付けた人材の育成を目指します。
グローバルクラスが掲げるスローガンは「世界を知り、未来を拓く」。
香港日本人学校の新たな挑戦が、いよいよ2027年度に始まります。
説明会の日程や出願スケジュールなどの詳細は、募集案内の記事、またはグローバルクラスのホームページをご確認ください。

説明会の日程についてはMy Hong Kong でもご紹介しています。


