夫の香港駐在をきっかけに、自身のキャリアを再構築しようと決意したマキコさんの香港で個人事業主として奮闘する日々を綴る実録コラム。
海外で働くことに不安を感じている方、日本での経験が通用するのか悩んでいる方にとって、リアルな体験談はきっと参考になるはずです!
【第17回】契約と交渉の舞台裏!香港賃貸契約のリアルな流れ
前回、ついに「ここだ!」と思えるオフィス物件に出合い、夫も巻き込んで物件オーナーへのプレゼンも成功、なんとか借りられそうなところまで話が進みました。

ここからはいよいよ、香港でオフィスを借りるための契約手続きです。
前回記事はコチラ!


外国人ゆえの契約ハードル
香港で賃貸物件を借りる流れをまとめておくと、ざっくりこんな感じです。
- まず、検討エリアや予算などの条件を不動産屋に伝える。
- 次に、賃貸物件の資料を見て、気になる物件を内見。
- その後、家賃交渉をして、物件を押さえる。
仮契約の手付金として家賃1ヶ月分。
これは本契約後、1ヶ月目の家賃に充当されます。
必要書類は、香港IDカードまたはパスポート。
法人で借りる場合は、商業登記証(BR)とカンパニーチョップが必要になります。
→私は個人事業主なので、商業登記証(BR)のみでOKとなりました。
*もちろん、夫が後ろについているよ、という前提でOKとなったのですが。
保証金は家賃4ヶ月分!!
ここまで、ようやく進んだところで、いよいよ本契約に入ります!
本契約では、家賃、保証金、印紙税などの支払いが必要になります。
保証金は、通常3ヶ月分の家賃。契約書通りに物件を返せば、退去時に返金されます。
ですが、私は外国人。香港永久ビザもまだ取れていない。
ということで、保証金は家賃4ヶ月分取られました…。それでも、契約できないよりはマシ。



このチャンス、逃してなるものか~~~!
ということで、急いで進めます。
前家賃は1ヶ月分。仮契約の時に支払った手付金が、この前家賃に充当されます。
契約時コストは仲介手数料、印紙税も
さらに、不動産の仲介会社に支払う仲介手数料として、家賃1ヶ月分。
そして印紙税。
「年間家賃 × 0.5% + HK$5」は大家さんと折半します。
印紙自体は、大家さんから用意してもらえるので、こちらで準備しなくて済みました。
諸々の支払いの中に、印紙代も含まれてまとめて支払うことになります。
書類は、香港IDカードまたはパスポート。法人の場合は、カンパニーチョップも必要です。
私はカンパニーチョップはナシで個人での契約です。
ここまで、この好物件を他の人に取られまいと、駆け足で進めました。
日本の不動産契約もそうですが、香港もとにかく早い者勝ち。申し込みと支払いを先にした人が強いです。
書類よりも、まずお金。ガチャっと開けて、サッと支払った人が最優先で契約を進められる。
お金が最優先🌟なんですね。
契約ギリギリまで家賃交渉!
本契約には、当然ながら契約書のやり取りが必須。書類はもちろん英語。広東語でなかったのは幸いでした。
ここでまた、不動産の仲介をお願いしていたTさんに頼ることになります。
契約書の内容を確認してもらい、私に不利な内容になっていないかチェックしてもらいました。
契約期間は、通常は2年ごとというのが一般的ですが、ただ、今回私がオフィスを借りるきっかけはコロナ。
コロナが明けたら、また自宅レッスンに戻せるかな、という淡い期待もあったので、契約期間は1年で交渉することにしました。
もちろん、家賃交渉も同時に進めます。
家賃がいくらになるかで、ディポジットの金額も大きく変わります。少しの差でも、合計すると大きいのです。
ちょうどコロナの時期だったこともあり、比較的穏やかな金額で交渉はOKとなりました。
毎回Tさんに間に入ってもらうのは申し訳ない気持ちもありました。
もちろん、お仕事としてやってもらっているので、そんな気持ちになる必要はないのですが。
たぶん、それよりも、自分ではどうにもできないことに、いら立ちや情けなさがあったのが大きかったのかな、と思います。
何回かのやり取りを経て、印紙を貼って、お互いにサインをしあう。契約書のやり取りもつつがなく完了。
こうして、無事に!オフィスを借りられることになったのでした。



次回は、オフィス開設準備についてのお話です。
まとめ
- 外国人ゆえ保証金4か月分負担
- 仮契約で家賃1か月分を手付金
- 本契約で家賃・保証金・印紙税支払
- 仲介手数料は家賃1か月分を追加負担
- 契約期間は交渉で1年に短縮成功
- 契約書確認と家賃交渉を仲介者に依頼
筆者プロフィール
中川麻紀子
東京生まれ。転校9回の子ども時代を通じて、人との関わり方や新しい環境への適応力を自然と身につける。飲食業や営業職を経て、チーズとワインの世界に魅了され、ソムリエとチーズプロフェッショナルの資格を取得。講師としても活動する中で、「伝えることの楽しさ」に目覚める。夫の香港駐在を機に退職し、未知の海外生活へ。語学が苦手で、仕事もない状況からのスタートだったが、奇跡の出会いをきっかけに、香港の人々とつながれる新たな仕事を見出して起業。現在、香港在住9年目。
- 縁Joyアート® 代表
- きらめく漢字アート海外認定校 代表
- 友禅和紙クラフトインストラクター
- 切り紙パステルアート®インストラクター
- ワインソムリエ
- チーズプロフェッショナル(チーズソムリエ)
- 静岡英和学院大学非常勤講師(チーズ講座)
Instagram : @studiomk85













