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【第20回】香港で、自分の価値を仕事にする—マキコの実録コラム

夫の香港駐在をきっかけに、自身のキャリアを再構築しようと決意したマキコさんの香港で個人事業主として奮闘する日々を綴る実録コラム。
海外で働くことに不安を感じている方、日本での経験が通用するのか悩んでいる方にとって、リアルな体験談はきっと参考になるはずです!

目次

【第20回】自分で税務申告、意外と簡単?それとも大ピンチ?

前回は、香港の所得税制度を解説しました。
今回は、自分で税務申告にチャレンジしてみたお話です。

前回記事はコチラ!

大量の英語とにらめっこ?!

知人に手伝ってもらうことになり、いよいよ初めての税務申告にチャレンジです。

税務署から届いた申告書を見て、まず固まりました。全部、英語…(もちろん、当然と言えば当然ですが)

しかも、申告書が4ページ、追加で記入する書類が2ページ。合計6ページもあり、びっしり英語が書かれています。

「これ、全部読まないとダメ?」

今ならAIに読み込ませれば、あっという間に日本語訳が出てきます。

でも、当時(2018年頃)はそんな便利なものはありません。

「まずは日本語訳しないと、書く場所もわからない…。」そう思って途方に暮れていた私。

すると知人が申告書を見ながら、「まずは記入するところを書いていこうか。」

と、一つ一つ記入欄を確認しながら、何を書くのかを教えてくれました。

「あれ? 思っていたより記入するところって少ないんですね。」

「そう。年間売上が200万香港ドル以下なら、基本的にはここを記入すれば大丈夫だよ。」

実際に私が記入したのは、本当にこれだけでした。

香港の税務申告書で記入する項目

  • 氏名や住所などの基本情報
  • 年間売上
  • 必要経費
  • 利益(または損失)
  • 夫婦で合算申告するか、別々にするか
  • 私(申告者)と夫(世帯主)の直筆サイン

年間売上が200万香港ドル以下なら財務諸表の添付は不要
飛ばしたページは、生命保険や住宅ローン控除などの記入欄でした。

「えっ、本当にこれだけ?」

正直、思っていたよりずっと簡単でした。ですが、さすがに初年度は慎重に。

まず鉛筆で下書きをして知人に確認してもらい、その内容を見ながらボールペンで清書しました。

もし書き間違えても、日本のような訂正印は不要。
二重線で消して書き直し、その横にサインを書けばOKです。

最後に控えをスキャンし、原本を郵送して提出。これで初めての申告は無事終了しました。

申告後もスムーズな展開

申告が終わると、“税務署から受理されました”というレターが届きます。

申告内容に問題がなければ、納税金額が記載されたレターが届き、毎年12月頃の支払い時期に支払えば完了となります。

もし夫婦別々の申告よりも合算申告の方が税金が安くなる場合は、「こちらの方がお得ですよ」と教えてくれる親切なレターが届きます。

その指示どおりに修正届を郵送すれば、より税金が安くなる方に変更完了。

その後、税額が確定したレターが届き、その金額を支払えば完了です

申告書や領収書などは7年間保管が義務。

思っていたより、ず~っとずっと、カンタンにできたのです。

「これならずっと自分でできる!」と思っていたのに…

翌年からは、初年度の控えを見ながら自分で申告。気が付けば7年間、何事もなく過ぎていきました。

「これなら、この先もずっと自分でできる!」そんなふうに、少し得意になっていた気がします。

今思えば、それが一番危ない始まりでした。

2025年2月。ある日、税務署から一通のレターが届きます。

「こんな時期になんで?」ドキドキしながら開けると、こんな内容が。

2021-2022年度の申告内容について確認したいので、
・利益計算の資料
・利益の計算根拠
を、提出してください。

という内容でした。

「えっ???なんで今さら???」頭の中は真っ白。

でも、その時の私は、「この金額がどういう計算で出たのか説明すればいいんだ。」

そう思ってしまったのです。

書類提出に行くも、祈るしかない帰路

売上の内訳、レッスン料、画材などの経費。

数字の根拠をまとめた説明資料を作成し、税務署へ予約を取って提出に行くことにしました。

担当者からいろいろ質問されるに違いないと思い、夫の会社の通訳さんにも同行をお願いし、書類も整え、いざ、提出へ。

ところが…。受付で書類を渡すと、「Thank you.」それだけ…

質問も説明も、インタビューもありません。

「これで本当に大丈夫なのかしら…。」あまりにも心配だったので、思わず確認しました。

すると、書類を精査してからまたご連絡します、ということでした。

そっか、その場で確認してはくれないのね。受付には長蛇の列。書類は後日確認するとのことでした。

祈る気持ちで税務署を後にするしかありませんでした。

そして、2〜3週間後。税務署から届いたもう一通のレター。

恐る恐る開けると…ここでさらに!私、完全に大ピンチです!

ここから私、どうなっていくのでしょうか…

気になる続きは次回、お届けします。

まとめ

  1. 初めての申告書は英語だらけで困惑
  2. 知人の助けで記入欄は意外と少ない
  3. 年間売上200万HKD以下なら簡単申告
  4. 申告後は受理通知と税額レターが届く
  5. 7年間は問題なく自分で申告を継続
  6. 突然の税務署レターで大ピンチに

次回は、2026年7月31日公開予定です!

筆者プロフィール

中川麻紀子

東京生まれ。転校9回の子ども時代を通じて、人との関わり方や新しい環境への適応力を自然と身につける。飲食業や営業職を経て、チーズとワインの世界に魅了され、ソムリエとチーズプロフェッショナルの資格を取得。講師としても活動する中で、「伝えることの楽しさ」に目覚める。夫の香港駐在を機に退職し、未知の海外生活へ。語学が苦手で、仕事もない状況からのスタートだったが、奇跡の出会いをきっかけに、香港の人々とつながれる新たな仕事を見出して起業。現在、香港在住9年目。

  • 縁Joyアート® 代表
  • きらめく漢字アート海外認定校 代表
  • 友禅和紙クラフトインストラクター
  • 切り紙パステルアート®インストラクター
  • ワインソムリエ
  • チーズプロフェッショナル(チーズソムリエ)
  • 静岡英和学院大学非常勤講師(チーズ講座)

Instagram :  @studiomk85


香港では、ワーキングビザを取得した家族がスポンサーとなって「配偶者ビザ」を取得した人は、現地での労働が可能です。ただし、駐在員を派遣する企業によっては帯同家族の就労について取り決めがある場合もあります。当コラムを参考にされる場合は、ご注意ください。

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この記事を書いた人

香港在住4年。プリンに乗ってるカラメルが好き♪

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