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【第21回】香港で、自分の価値を仕事にする—マキコの実録コラム

夫の香港駐在をきっかけに、自身のキャリアを再構築しようと決意したマキコさんの香港で個人事業主として奮闘する日々を綴る実録コラム。
海外で働くことに不安を感じている方、日本での経験が通用するのか悩んでいる方にとって、リアルな体験談はきっと参考になるはずです!

目次

【第21回】助けてください!!!——香港税務署との攻防記

2通目のレターで、完全フリーズ

過去の税金の申告に関する確認レターが税務署から届き、スッカリ慌てて自分で回答資料を作成、不安なまま提出してしまった前回。

前回記事はコチラ!

不安は的中、税務署から届いた2通目のレター。

恐る恐る開けてみると、

  • 事業内容と収入源
  • 経費の内訳
  • 領収書などの証拠書類
  • その経費が事業に必要だった理由

    以上を、1か月以内に提出してください。

とのこと。

え~~~。こんなに細かく?また提出ですか?しかも1か月以内って…

完全にフリーズしました。ここでようやく、腹をくくりました。

「これ以上、自分でやったら、もっと傷口を広げる」もう一人でやるのはやめて、プロにお願いしよう。

そう決めて、会計士さんにお願いすることにしたのです。

プロにお願いするとこうなる!

まずはこの大ピンチを乗り切らなくてはいけません。

提出期限まで、あと1か月。

ここからの会計士さんの対応が、本当に頼もしかったのです。

まず最初にしたこと。それは私の帳簿を見ることではありませんでした。

税務署へレターを書くこと。

内容は、

  • この案件は当事務所が引き受け、責任を持って対応します。
  • 資料を精査するため、提出期限を延ばしていただけませんか。

「えっ?まず帳簿を見るんじゃないの?」

私はそう思っていました。でも最初に始まったのは、税務署へのレター作成。

この時、「あぁ、プロってこういうことなんだ」と実感したのです。

このレターで提出期限が延長され、再提出に向けた資料作りが始まりました。

香港の税務署も柔軟ですよね。

2021~2022年度の帳簿や領収書、売上や経費を一つ一つ見直し。

必要な資料を整え、何度か確認を重ねながら報告書を完成していただきました。

会計士さんが間に入ってくださったおかげで、安心して提出することができたのです。

最後の試練が待っていた

やっと終わった…

ほっとしたのもつかの間、また税務署から追加のレターが!

今度は何???

書類が無事に受理されたというお知らせともう一つ。

そこに入っていたのは…追加の税金支払いの請求書。しかも、想定していた金額の約3倍!

「え~~~~!!!」

慌てて会計士さんへ連絡すると、すぐに税務署へ確認のレターを送ってくださいました。

追加の税金の支払い期限は1ヶ月後。それまでに解決しないと3倍支払う羽目になります。

結局、税務署で精査し、再計算してくれることになったものの支払い期限までに間に合わず、いったん請求された金額を支払うことに。

これは金額的にも、かなり痛かった~~~。

そこから待つこと2ヶ月。

ようやく税務署から「修正を認め、想定していた金額で確定された」という案内ともに、払い過ぎた税金の還付金として小切手も同封されたレターが届きました。

自分でATMで小切手を入金するだけで、すぐに還付金を受け取ることができました。

速い、香港!

大ピンチで大きな学び

香港の税務申告は、自分でもできます。

ただ、いつでも<財務諸表>を書類として、提出できるよう整えておくことが大切です。

今回、私に追加の調査が入ったのは、私が何かをやらかしたわけではありません。

税務署が無作為に行っている調査の一つに私があたった、というだけのこと。

また、その際に、自己流でやっていた申告内容の甘さが発覚して、追加徴税が課されてしまいました。

ですが、香港で納税している人全てがその対象になりうる可能性があり、もちろん過去7年間は会計書類の保管も義務付けられているため、7年前でも対応する必要があります。

困った時には自力でやろうとすると、私のように痛い目にあいます。

特に事業をされる方は、お金を払ってでも、素直にプロに頼ることをおススメします。

また、今回改めて感じたのは、香港の税務署はやっぱり親切だということ。

必要な説明をして資料を提出すれば、猶予期間もくれる。修正にも応じてくれる。払い過ぎた税金もきちんと返してくれる。

本当に優しい仕組みだなぁと感じました。

いろいろ大変だったけど、香港に一つ、根を下ろせた。そんな気持ちになれた出来事でした。

これでようやく、私の税務申告も一件落着。

会計士さんのサポートをいただきながら、安心して申告できるようになりました。

次回は、香港で<仕事をしていくためのコツ>というお話です。

まとめ

  • 税務署から詳細資料提出を要求された
  • 自力対応を断念し会計士へ依頼決断
  • 財務諸表は必須でなく備えが重要
  • 会計士が税務署へ期限延長レター提出
  • 追加課税請求も還付で最終解決された
  • プロ依頼と整備で安心申告が可能に

次回は、2026年8月14日公開予定です!

筆者プロフィール

中川麻紀子

東京生まれ。転校9回の子ども時代を通じて、人との関わり方や新しい環境への適応力を自然と身につける。飲食業や営業職を経て、チーズとワインの世界に魅了され、ソムリエとチーズプロフェッショナルの資格を取得。講師としても活動する中で、「伝えることの楽しさ」に目覚める。夫の香港駐在を機に退職し、未知の海外生活へ。語学が苦手で、仕事もない状況からのスタートだったが、奇跡の出会いをきっかけに、香港の人々とつながれる新たな仕事を見出して起業。現在、香港在住9年目。

  • 縁Joyアート® 代表
  • きらめく漢字アート海外認定校 代表
  • 友禅和紙クラフトインストラクター
  • 切り紙パステルアート®インストラクター
  • ワインソムリエ
  • チーズプロフェッショナル(チーズソムリエ)
  • 静岡英和学院大学非常勤講師(チーズ講座)

Instagram :  @studiomk85


香港では、ワーキングビザを取得した家族がスポンサーとなって「配偶者ビザ」を取得した人は、現地での労働が可能です。ただし、駐在員を派遣する企業によっては帯同家族の就労について取り決めがある場合もあります。当コラムを参考にされる場合は、ご注意ください。

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この記事を書いた人

香港在住4年。プリンに乗ってるカラメルが好き♪

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