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【第34回】治安が良い香港でも油断禁物!誘拐事件の歴史と現代の防犯ポイント
世界屈指の低犯罪率を誇り、「夜間も安心して歩ける」とされる香港。
在留邦人やファミリー層にも暮らしやすい街ですが、犯罪リスクがゼロというわけではありません。今回は過去の事例をおさらいし、日常に潜む「防犯の死角」や現代のリスク対策を解説します。
香港で発生した主な誘拐・連れ去り事件
香港の凶悪な誘拐事件の多くは、富裕層を狙った計画的なものでした。
- 1990年代:大手不動産創業者や大富豪の家族を標的とした巨額身代金事件が多発。
- 2015年(飛鵝山事件):アパレル大手創業者の孫娘が自宅から連れ去られた事件。身代金受領後に被害者は保護され、警察の捜査で犯人全員が逮捕されました。
- 2021年(薄扶林事件):路上でヘルパーと幼児が車で拉致された事件。通行人の通報と監視カメラ(CCTV)網の追跡により、発生数時間で無事救出されました。
警察の統計上、現在の身代金目的の誘拐発生数はほぼゼロに近く、過度に恐れる必要はありません。
日常生活に潜む「2つの防犯リスク」
物理的な危険性が低いからこそ、日常の「隙」や「手口」への警戒が必要です。
- 小道や駐車場近くの「薄暗い通り道」・「階段」 過去の事例では、ミニバン(ワンボックスカー)を横付けし、強引に車内へ押し込んで連れ去る手口が見られます。駐車場付近や裏通りの小道、薄暗い階段は、車を停車しやすく防犯カメラの死角にもなりがちな危険エリアです。車が急接近しにくい、明るく人通りのあるメインルートを選びましょう。
- 電話やSNSを悪用した「架空誘拐詐欺」 近年増えているのが、「お子さんを預かった。金を振り込め」という脅迫電話です。子供の泣き声を流すなど焦らせる手口ですが、即座に送金せず、一度切って本人や学校へ直接確認することが鉄則です。

家庭で取り組むべき安全対策
- 送迎ルールとルートの共有
-
ヘルパーや家族間で送迎担当を明確にし、車が接近しやすい小道や薄暗い階段を通らないルートを決めます。
- 防犯教育
-
車に近づいたり、知らない人についていかない約束を徹底しましょう。
- GPSの活用
-
キッズスマートウォッチや位置情報タグを持たせると安心です。

日頃の防犯意識をアップデートしておくことが家族を守る第一歩です。ご家庭でも通学ルートや連絡方法を話し合ってみてください。
Mr. イワミ家族で防犯ルールを話し合いましょう!
まとめ
- 富裕層狙いの誘拐事件が過去に多発
- CCTV網で迅速救出された近年事例
- 身代金目的の誘拐は現在ほぼゼロ
- 小道や駐車場は連れ去りリスク高
- 架空誘拐詐欺は電話・SNSで増加中
- 家庭で送迎ルールと防犯教育が必須
<著者プロフィール>
Mr. イワミ
香港とアジアの文化に携わりながら、警備のプロとしてリスクを未然に防ぎ安全を守る仕事をしています。
仕事の合間には街を歩いて香港の環境と状況を観察するのが楽しいです。
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