【第25回】香港治安、2026年は過去最高?―変わる犯罪トレンドと防犯事情
「香港の治安」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか?最新の統計データが示す香港の姿は、私たちの想像以上に「スマートで安全」な都市へと進化を遂げています。
2025年の香港警察通年犯罪レポート(2026年2月発表)によると、香港の総犯罪件数は前年から約6%減少しました。特に驚くべきは、強盗や空き巣の件数が1969年の統計開始以来、過去最低を記録したという点です。半世紀以上の歴史の中で、今が最も「物理的に安全」な時代と言えるかもしれません。
なぜ「街中の犯罪」が減ったのか?
この劇的な減少の裏には、テクノロジーの力があります。街のあちこちに設置されたスマート監視カメラや、ドローンパトロール、さらにはAIを活用した不審行動の検知システムなど、香港は今、官民を挙げて「犯罪が起こりにくい環境」を作り上げています。
従来の「警備員が巡回する」というスタイルから、最新テクノロジーと人がシームレスに連携するハイブリッドな防犯モデルへ。このシフトが、目に見える犯罪の抑止に決定的な役割を果たしています。


主戦場は「デジタル」へ。巧妙化する手口に注意
一方で、私たちが気を引き締めなければならないのが「詐欺」です。
昨年、詐欺の総件数は2019年以来初めて減少に転じましたが、依然として犯罪全体の約半数を占めています。特に注意したいのが、SNSなどを通じた「投資詐欺」です。
フィッシングメールのような手口は減っていますが、AIを悪用した巧妙な詐欺や、高額な利益を謳うオンライン投資詐欺はむしろ増加傾向にあります。被害額は年間81億香港ドル(約1,600億円)にも達しており、もはや他人事ではありません。
私たちのライフスタイルはどう変わる?
これからの香港で身を守るために必要なのは、不審なリンクを踏まない、防犯アプリを活用するといった「デジタルの護身術」が、かつての戸締まりと同じくらい重要になっています。
4月後半には2026年最初の四半期データも発表される予定です。街の安全がテクノロジーで守られる一方で、私たち一人ひとりの情報リテラシーが試される時代。最新の動向を賢くチェックして、この安全な都市での生活をより快適に楽しみたいものですね。
Mr. イワミデジタル詐欺にはデジタル護身術でプロテクトしましょう!
まとめ
- 総犯罪件数が前年比6%減
- 強盗・空き巣が統計史上最少
- AI監視・ドローンで街を守る
- 防犯モデルがハイブリッド化
- 詐欺は依然全体の約半数占め
- 情報リテラシーが安全の鍵に
<著者プロフィール>
Mr. イワミ
香港とアジアの文化に携わりながら、警備のプロとしてリスクを未然に防ぎ安全を守る仕事をしています。
仕事の合間には街を歩いて香港の環境と状況を観察するのが楽しいです。















