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【第2回】若手保険ブローカーが語る資産づくり入門

18回まで続いた「金融都市香港で始める!資産運用のAtoZ」は、執筆ご担当者が二十八智大さんにバトンタッチします。これに伴い、プチ・リニューアル版として「若手保険ブローカーが語る資産づくり入門」を開始いたします! 第2回目は、「放映権の変遷が語る”勝てる市場”の選び方」です!

二十八さん

当コラムでは、等身大の運用のお話を共有したいとおもいます!

目次

【第2回】WBC創設20周年:放映権の変遷が語る「勝てる市場」の選び方

皆さま、こんにちは。

「球春到来!」と言いたいところですが、ここ香港もまだまだ朝晩の冷え込みが厳しく、

本格的な野球シーズンを実感するにはもう少し時間がかかりそうです。

 WBC20周年と、塗り替えられる「熱狂」の記録

さて、野球ファンにとって今年は記念すべき年。

2006年に産声を上げたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が、ついに創設20周年を迎えました。

当初は手探りだったこの大会も、今や世界中が熱狂する巨大コンテンツへと成長しました。前大会の観客動員数は全体で130万人を超え、特に東京ドームで行われた予選は会場別で世界ナンバーワンの動員を記録。チケットはまさに争奪戦で、連日の大盛況となったのは記憶に新しいところです。今大会も、前回以上の熱狂が巻き起こることは間違いないでしょう。

地上波消滅? 配信プラットフォームの「独占」が意味するもの

野球人としてこの盛り上がりは喜ばしい限りですが、専門家の視点で私が注目しているのは、舞台裏で起きている「配信コンテンツの奪い合い」です。

前回大会はアマプラで中継されましたが、今大会はネットフリックスが独占配信。

地上波での放送がないという、これまでの常識を覆す事態となっています。

大会を前に世界中で有料会員が急増するのは確実ですが、伝統的な「地上波放送」というインフラを持たないWBCが、どこまで社会現象を巻き起こせるか。これは、メディア戦略における壮大な実験とも言えるでしょう。

投資の世界には、「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というジョン・テンプルトンの格言があります。地上波がないことへの「懐疑」が、配信プラットフォームという新たな市場でどのように「成熟」していくのか、非常に興味深い展開です。

1.5倍 vs 2.2倍。数字に突きつけられる「マーケットの差」

この放映権ビジネスを巧みに活用し、選手の価値を最大化させているのがメジャーリーグ(MLB)です。彼らは放映権料、スポンサー収入、独自のグッズ販売権などを戦略的に組み合わせ、驚異的な収益構造を築き上げました。その結果は、日米の「平均年俸」という冷徹な数字にはっきりと表れています。

年次日本プロ野球 (NPB)メジャーリーグ (MLB)
2006年3,751万円約3億1,400万円
2025年4,905万円約7億600万円

この20年間で、日本は1.5倍の伸びに留まりましたが、メジャーは2.2倍。

若手選手が「時期尚早」との声を押しのけてでも海を渡ろうとするのは、単なる挑戦心だけではなく、この圧倒的な「市場価値の格差」を冷静に判断した結果と言えます。

人気も実績も十分な日本人選手たちが、このマネーゲームの差に直面している現状は、同じ野球人として非常に歯がゆい思いです。

あなたの資産を「どの市場」に置くべきか

この日米の年俸格差が教えてくれるのは、資産運用の鉄則である「卵を一つのカゴに盛るな」という教訓の、もう一つの側面です。分散も大切ですが、それ以上に「どのカゴ(市場)を選ぶか」が重要だということです。

どれだけ優れた実力があっても、停滞した市場に居続けるのと、成長する仕組み(プラットフォーム)に乗るのとでは、将来的なリターンに天と地ほどの差がついてしまいます。メジャーの選手たちが放映権バブルを味方につけて年俸を跳ね上げたように、皆さまの資産形成においても「成長する市場への適切な配置」こそが、20年後に大きな差を生む決め手となります。

この記事をご覧になっている方は、期間が限定的な駐在員?それとも自分でタイミングを決めることが出来る現地勤務?いずれにせよ、いま海外(香港)にいるのであれば、それは「優れたカゴ」に実は自分がいることを再認識してはどうでしょうか?

日本市場の底力に期待しつつも、グローバルな視点で「勝てる市場」を選ぶ。

そんな攻めの姿勢を、私も全力でサポートしてまいります。

二十八さん

次回の配信もお楽しみに!

次回は、2026年4月9日公開予定です!

まとめ

  • WBC創設20周年、世界的熱狂の拡大
  • 東京ドーム予選で世界最多動員記録
  • 地上波消滅、配信独占の新戦略実験
  • 放映権ビジネスが選手価値を最大化
  • 日米年俸格差、日本1.5倍vs米2.2倍
  • 成長市場選択が資産形成の決め手

筆者プロフィール

二十八 智大

  • Insurance110香港所属
  • 110Financial Support認定FP

2020年に香港へ渡り、翌年に香港の保険と出会ったことをきっかけに金融の道へ。2022年にInsurance110へ入社し、海外在住者へ「なぜ運用や投資が大事なのか」をわかりやすく伝えることを大切に活動中。海外FPとしての視点と、保険仲介人資格(Paper1・3)を活かした実務的な提案が強み。高校時代は、名門高校野球部所属の元甲子園球児!

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この記事を書いた人

香港在住4年。プリンに乗ってるカラメルが好き♪

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