香港で米ドル/人民元が最大取引通貨ペアに
ロイター通信によると、香港の外国為替市場で米ドル・人民元(USD/CNY)ペアが、これまで最も取引量の多かった米ドル・香港ドル(USD/HKD)ペアを初めて上回り、最大の取引通貨ペアとなりました。香港財資市場公会(TMA)の半年ごとの調査によれば、今年4月の香港の1日平均外国為替取引高は9,082億ドルに増加しました。
そのうち米ドル・人民元ペアの1日平均取引高は2,740億ドルに達し、全体の約30.2%を占めており、これは前回調査の1,986億ドルと比べて大幅な増加になります。一方、香港ドル・米ドルペアの1日平均取引高も2,402億ドルまで拡大しましたが、結果として初めて人民元ペアに首位の座を譲る形となりました。これらの背景には、北京と香港当局が香港をオフショア人民元取引の一大拠点として確立するため、通貨・債券・金取引を後押しする一連の施策を打ち出していることがあります。香港の外国為替市場における人民元取引の存在感の拡大は、香港の国際金融ハブとしての役割が確実に変化しつつあることを象徴する動きといえます。(執筆: Yukari)
香港ドル連動型ステーブルコインが始動
2026年8月12日、香港の規制対象ステーブルコイン発行者の一つであるAnchorpoint Financial社が、香港ドル連動トークン「HKDAP(HKD At Par)」の第一段階(ベータ版)の発行・償還を開始したと発表しました。これは香港の「ステーブルコイン条例」のもとで規制対象となるHKD建てステーブルコインが公開ブロックチェーン上で流通する初のケースです。
1トークンは香港ドルと1対1で固定的に連動し、額面どおり償還可能です。Anchorpointは、スタンダードチャータード銀行(香港)、HKT、Animoca Brandsの3社による合弁会社で、2026年4月にHSBCとともに香港金融管理局(HKMA)から最初のステーブルコイン発行者ライセンスを取得しています。第一段階では機関投資家や法人顧客向けに限定して提供され、HashKey ExchangeとOSL Groupが認定販売業者として参加します。無利息であるため保有コストが発生する点も踏まえ、一般消費者向けの提供は早くても2026年末以降となる見通しです。ライバルのHSBCも、2026年後半にPayMeアプリおよびHSBC HKアプリを通じて独自のHKD建てステーブルコインを展開する計画を進めています。(執筆: Yukari)
アニメ「ヤニねこ」香港配信停止
日本のアニメ『尼古喵喵(ヤニねこ)』が香港のタバコ広告規制に抵触するとして、配信停止となりました。台湾の配信プラットフォーム「バハムートアニメ瘋」は、香港衛生署からの警告を受け、香港地区での配信を即時中止しました。
香港の「喫煙(公衆衛生)条例」はネット上のタバコ広告を禁じています。当局は、本作が実在ブランドに酷似したパッケージを繰り返し表示し、喫煙を「萌え」や「笑い」の対象として描くことが、喫煙を誘発する「広告」に該当すると判断しました。
ファンからは「中毒者の悲惨な日常を描く最強の反喫煙アニメだ」と反発の声が上がっていますが、同様の要請を受けたNetflixも対応を迫られるなど、表現の自由と法規制の境界を巡る議論が再燃しています。

「工作暑熱警告」制度への批判高まる
2026年8月9日、香港各地で記録的な猛暑となり、尖沙咀にある天文台本部では36.9度と1884年の観測開始以来もっとも高い気温を記録しました。そして新界の上水では39.8度に達し、1980年代の自動気象観測所の設置以来、香港域内で観測された最高気温となりました。しかしながら当日の屋外労働者向けの熱中症アラート「工作暑熱警告」は最低レベルの「黄色」が発令されたのみで、警告の遅れが労働者を危険にさらしているとの批判の声が高まりました。
現行制度は一般市民向けの「香港暑熱指數(HKHI)」を基準としており、直射日光や風を受けながら長時間屋外で働く労働者の実態を十分に反映していないとの指摘があります。天文台はかつて国際基準の「湿球黒球温度(WBGT)」データの公表を準備していましたが、政府内で一部の反対により見送られていたことも判明しました。8月9日は域内10地点すべてでWBGTが31を超え、日本基準で最も危険な「赤色」相当でした。労働署は今年の夏中に警告システムの見直しを完了させる方針を示しました。(執筆: Yukari)
元朗大犬襲撃、小犬2死 飼主捜索中
8月17日午後、香港の元朗(ユンロン)で、放し飼いの大型犬が小型犬2匹を相次いで襲撃し、死亡させる事件が発生しました。
午後3時頃、YOHOモールの駐車場付近で17歳のトイプードルが突然現れた茶色の大型犬に襲われ、搬送先のクリニックで死亡。その約30分後、同じ大型犬が近隣の公園で4歳のビション・フリーゼを噛み、小型犬は現場で息を引き取りました。
警察によると、大型犬は体重約60キロ、体長約1.5メートルで、首輪はありましたがリードや口輪は未着用でした。漁農自然護理署(AFCD)が大型犬を制圧し、鑑札記録から飼い主を特定しました。当局は証拠が揃い次第、飼い主を起訴する方針です。現在、警察が飼い主の行方を追うとともに、事件の詳しい状況を調べています。
香港・中環を再発見!観光局が新プロジェクト
香港政府観光局(HKTB)は、香港を代表するコミュニティ観光プロジェクト「旧城中環(オールド・タウン・セントラル)」の刷新を発表しました。このプロジェクトは、世界最長の屋外有蓋エスカレーター「ミッド・レベルズ・エスカレーター」を軸に、歴史、美食、芸術、伝統文化の4つのテーマで街を深く探索するものです。
最新のAR技術や、地元店主らによる音声ガイドを導入し、ガイドブックには載らない街の息づかいを伝えます。また、期間限定で、地域の象徴的な風景をデザインした特製マグネットの配布や、世界的な評価を受ける地元バー14軒でのオリジナルカクテルの提供も行われます。古き良き伝統と現代のクリエイティビティが交差する中環の路地裏で、リアルな香港の物語に触れる旅が始まります。最新情報は公式ウェブサイト「DiscoverHongKong.com」にて公開中です。


