【第22回】観塘ポケカ盗難に学ぶ──竹の足場が組まれたときの「香港式」防犯チェックリスト
観塘で2月22日に起きた「竹足場ポケカ盗難」
観塘の工商廈(工業ビル)で、外壁工事用の竹足場をよじ登った賊が上層階のカードショップに侵入し、ポケモンカード約8,000香港ドル分が盗まれました。
足場を伝って平台に出て、窓の鉄柵をこじ開けて侵入し、店内の防犯カメラ十数台には赤いスプレーが吹き付けられていたと報じられています。

「工事用の足場」が一夜で侵入口に変わる理由
香港では外壁修繕のたびにビル全体を囲うように竹足場が組まれ、普段なら地上から届かない高さの窓やベランダに、人が「横付け」できる状態になります。つまり、工事期間中だけ現れる“仮の非常口”が、そのまま侵入口にもなり得るということです。

まずは足場側の窓まわりを総点検
自宅やオフィスのビルに足場が組まれたら、まず「足場側の窓」を総点検してみてください。クレセント錠や補助錠がしっかり閉まるか、窓花やベランダ柵が錆びて簡単に外れそうになっていないか、エアコン窓やトイレなどの小窓を含めて確認し、就寝時と外出時は施錠を徹底しましょう。
室内を「見せない・触れさせない」仕様に
室内のレイアウトも一時的に見直しましょう。
足場側の窓際にパソコンやカメラ、カードやフィギュアの棚など高価な物を置かない、外からレアカードやブランド品が見えないようカーテンやブラインドで目隠しするだけでも、狙われるリスクを下げられます。

管理会社と一緒に足場のリスクを管理する
管理会社やオーナーとのコミュニケーションも重要です。
足場の設置期間や作業時間帯、足場への出入口に施錠や仮囲いがあるか、共用部のCCTVが裏口と足場周辺をきちんとカバーしているかなどを確認し、気になる点は遠慮せず改善を求めてください。
足場がある間は、ワンランク上の防犯モードに
より高い防犯モードを意識して、窓周りと見せ方、貴重品の置き場所を一度見直してみることが、香港で暮らす私たちにできる現実的な自衛策と言えるでしょう。
竹の足場はまだまだ香港の街並みの一部ですが、組まれているあいだだけは「自分の窓に直結した外階段」だと意識して、一段厳しめの防犯をかけておきましょう。皆様のご安全を記念いたします。
Mr. イワミまさかこんな所から、と油断せず防犯意識を高めましょう!
まとめ
- 足場側の窓・小窓・エアコン窓を施錠
- 窓花や柵の錆び・ぐらつきを点検
- 高価品を窓際に置かず視線を遮断
- カーテンやブラインドで外から目隠し
- 管理会社へ足場出入口やCCTVを確認
- 足場期間は「ワンランク上の防犯」を意識
<著者プロフィール>
Mr. イワミ
香港とアジアの文化に携わりながら、警備のプロとしてリスクを未然に防ぎ安全を守る仕事をしています。
仕事の合間には街を歩いて香港の環境と状況を観察するのが楽しいです。















