秋の香港を彩る恒例イベント「中秋節ランタン祭り」が、香港各地で始まりました。
今年は香港政府観光局が初主催する「国際ランタン・スペクタキュラー」が2026年9月17日(木)からビクトリア公園で開催され、世界20か国のランタンが一堂に会するなど見どころも豊富です。
今回は、現地取材で確認した会場の様子や作品の見どころ、混雑を避けて楽しむポイントをレポートします!
初日のビクトリア公園を現地レポート!夜風が心地よいランタン会場
開幕初日となった平日の夜、ビクトリア公園の会場は気温26度前後と非常に過ごしやすく、快適な夜風を感じながら歩くことができました。
18:30点灯直後の時間帯は、人通りは多すぎず全体的に穏やかな雰囲気です。通路も広々と使え、家族連れやカメラを手にした人々が自分のペースで鑑賞を楽しんでいました。
現地取材で特に印象的だったのが、来場者の撮影マナーの良さです。人気の大型展示の前でも秩序が保たれており、写真を撮り終えた人が自然と横へ移動して次の人に場所を譲る光景が日常的に見られました。初日であっても混雑で鑑賞を邪魔されることがなく、写真撮影や動画撮影をスムーズに行うことができました。








現地で見つけた注目ランタン!伝統と国際色が楽しめる見どころ
会場内には、伝統的な中国の物語をテーマにした大型作品から、国際色豊かなランタンまで多種多様な展示が並んでいます。現地で実際に確認できた注目作品の魅力を紹介します。
ドラゴンゲート(DRAGON GATE / 魚躍龍門)


どんな作品?
中国の故事成語である「鯉の滝登り(鯉が急流を登り、龍門をくぐって龍へ化す)」をモチーフにした大型ランタンです。日本語の「登竜門」の語源としても知られています。
現地で見ると
噴水池のすぐ脇に設置されており、光る水柱と躍動感のある鯉のランタンが重なる構図で撮影できます。正面だけでなく横からカメラを向けると、背景に高層ビルの明かりも入り、香港らしい都会の夜景との対比が印象的でした。


メイン作品「樹影流光(SHINELIGHT)」


どんな作品?
南京の伝統工芸チーム(南京秦淮綵燈)が手掛けた作品で、香港のシンボルである大ガジュマル(榕樹)の木をモチーフに造形されています。
現地で見ると
幹や枝葉に沿ってライン状の照明が施されており、見上げるような圧倒的な存在感があります。角度を変えて撮影を楽しめる展示となっていました。
ワールドランタン大通り(World Lantern Boulevard)




どんな作品?
今年初開催となる「国際ランタン・スペクタキュラー」の一環で、ベトナム、韓国、タイ、ポルトガルなど世界20か国・地域の伝統的なランタンが通路状に吊り下げられています。
現地で見ると
国ごとに異なる色合いや形状のランタンが通りの左右と、頭上いっぱいに広がっており、見上げて撮影するスタイルが主流です。国の名前が書かれた看板と一緒に撮影すると、それぞれの地域の文化の違いが引き立ちます。








香港ローカルグルメ・レトロ文化ランタン


どんな作品?
エッグタルトやパイナップルパン(菠蘿包)、アイスレモンティー、点心といった香港の名物グルメや、茶餐廳(香港式カフェ)のレトロな看板をモチーフにしたポップな作品群です。


現地で見ると
展示のすぐ前に立って記念撮影がしやすい配置になっています。ネオン風の光と合わせて、香港ならではのローカルな雰囲気が再現されていました。








ムーンリットロータス(月照蓮花 / 月下蓮花)


どんな作品?
夜空に浮かぶ大きな月と、水面に咲く綺麗な蓮の花を組み合わせて表現した水上ランタン展示です。
現地で見ると
公園内の池の特性を生かした展示で、水面にランタンの灯りが鮮やかに反射します。満月のような丸い月と綺麗な蓮の花が綺麗に収まるよう、水辺に水平にカメラを構えて撮影している来場者が多く見られました。




伝統の技を感じる「ペーパークラフト職人の作品展示」


どんな作品?
香港の伝統工芸「紮作(ペーパークラフト)」の第一人者である許嘉雄(Hui Ka-hung)師傅の紹介パネルとともに、竹ひごと紙で作られたウサギなどの作品が並ぶエリアです。
現地で見ると
大型の造形物とはひと味違い、職人の細かい手仕事や豊かな表情を近くでじっくり観察できます。




中秋節当日は混雑する?現地取材で分かったおすすめの時間帯
中秋節の本番となる25日(金)および直後の週末(26日・27日)は、多くの来場者が訪れ、混雑が予想されます。特に25日は点灯時間が午前0時まで延長されることもあり、夜のピークタイムには混雑緩和のための入場制限が行われる可能性があります。
今回、開幕初日の平日に現地を訪れて分かったのは、混雑を避けて落ち着いて鑑賞したい場合、「平日の18時30分(点灯直後)」が非常に狙い目である点です。
また点灯が始まる18時30分前後は人出がまだ分散しており、写真撮影の順番待ちが発生しにくい時間帯でした。ゆっくり写真や動画を撮影したい方は、平日の早めの夜に足を運ぶのがスムーズです。
来場にあたっての留意点・安全対策
- 入場・混雑制限:入場は先着順となり、混雑状況に応じて一時的な入場規制が行われる場合があります。現場のスタッフや警察官の指示に従って行動してください。
- 手荷物・持ち込み禁止品:裸火のランタン、アルコール飲料、スプレー缶、風船(金属製)、ガラス瓶、刃物・武器類のほか、政治的・商業的・差別的なポスターやチラシの持ち込みは禁止されています。必要に応じて手荷物検査が実施される場合があります。
- 会場ルール:他者への迷惑行為やイベント進行を妨げる行為は禁止されています。国家安全法および各種公園規則を遵守してご鑑賞ください。
まとめ
香港の都市夜景と伝統的な灯りが一度に楽しめる「中秋節ランタンフェスティバル」。初日の現地取材では、過ごしやすい気候のもと、来場者がマナーを守りながらスムーズに写真撮影を楽しむ様子が確認できました。
中秋節当日のピーク時は混雑が予想されますが、平日の早めの時間帯を選べば、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと観覧や撮影を楽しむことができます。香港ならではの幻想的な秋の夜長を感じられるイベントです。
イベント基本情報
- イベント名:丙午年中秋綵燈會(Mid-Autumn Lantern Carnival) / 国際ランタン・スペクタキュラー
- 開催期間:2026年9月17日(木)〜9月27日(日)
- 点灯時間:18:30〜23:00(※9月25日のみ24:00まで延長)
- 会場:銅鑼湾・ビクトリア公園(Victoria Park)
- 入場料:無料


著者プロフィール


香港在住35年、日系企業を経てフリーランスライターに。現地の「今」を発信中。










