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【第15回】金融都市香港で始める!資産運用のAtoZ

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【第15回】騙されない力を身につけましょう

「確実に円高(円安)になります」と金融の専門家が言うとなんとなく信じてしまいそうですが、「この馬は絶対に勝ちます」という競馬予想は胡散臭く感じる人もいるのではないでしょうか。でも実は、どちらの世界も本質は似ています。

専門家の外見と知識の信頼感から緩む警戒心

為替市場も競馬場も、不確実性が支配する世界です。金融の人はスーツを着て専門用語を使い、データを駆使して説明します。その外見と知識の信頼感が私たちの警戒心を下げてしまうのです。「経済学の博士号を持つ人の予想だから間違いないだろう」「大手証券会社のアナリストだから正確だろう」と思ってしまいます。

詐欺師がよく使う言葉

そんな中で「絶対」「確実」という言葉を多用するのは、詐欺師がよく使うテクニックです。詐欺師は「必ず儲かります」と約束し、外れると「想定外の事態でした」と言い訳します。「想定外の政策変更がありました」「大口参加者の動きで相場が歪められました」「短期的には逆行しますが長期的には予想通りになります」といった言い訳は、競馬予想家の「スタートでつまずきました」「位置取りが悪かったです」「次走では必ず好走します」と本質的に変わりません。

完璧な予測は不可能

金融の専門家が使う「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」も、競馬予想家の「血統分析」「調教タイム評価」と本質的には同じです。どちらも過去データから未来を予測する試みですが、完璧な予測は不可能なのです。

騙されないために気をつけるべき事は

  • 肩書きや外見に惑わされないこと:MBAや博士号を持つ人でも未来は正確に予測できません
  • 確率思考を身につけること:「絶対」「確実」と言われたら疑いましょう
  • 投資は分散すること:一つの予想に全財産を賭けるのは危険です
  • 自分でも調べること:他の専門家の意見も参考にしましょう
  • リスク管理を優先すること:「どれだけ損失を許容できるか」を先に決めましょう

ずるいと思われるかもしれませんが、真っ当なプロは「確実」と断言せず、確率論で語ります。
もし周りに「絶対に〇〇!」とか「確実に××!」など断定的な表現を使う人がいたら気をつけましょう。

Insurance110 近藤

未来に「絶対」はないのです!

まとめ

  • 肩書きや外見に惑わされない
  • 「絶対」「確実」を疑う習慣
  • 投資は分散してリスク軽減
  • 自分でも情報を調べて確認
  • 損失許容範囲を先に決める
  • 真の専門家は確率論で語る

次回記事は 1月1日 公開予定!! ’25 資産運用ピックアップコラムダイジェスト版をお届け! 

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この記事を書いた人

香港在住4年。プリンに乗ってるカラメルが好き♪

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