香港住宅火災受け政府が謝罪と改革発表
昨年11月に香港・新界の大埔にある住宅団地「宏福苑」で発生した大規模火災を巡り、李家超行政長官は10月29日、政府高官とともに初めて公式に謝罪しました。政府は同日、事故を調査していた独立委員会の最終報告書を公表し、組織改革や建物修繕工事の監督強化などを柱とする再発防止策を発表しました。
報告書では、難燃性のない足場用防護ネットの使用や監督体制の不備、建物修繕工事を巡る入札談合の問題などが指摘され、計120項目の提言が示されました。これを受け政府は、建物修繕工事の入札談合対策を強化する特別タスクフォースの設置や、「建物修繕支援・サービス局」の新設、屋宇署(建築当局)の組織再編など7項目の改革を進める方針です。
また、建物修繕工事に関する談合行為については刑事犯罪化を検討し、最高禁錮10年と高額罰金を科す案も示されました。さらに、住宅局長が引責辞任したほか、関係する政府4部門の職員40〜50人を対象とした調査も開始されています。
この火災では31階建て住宅8棟のうち7棟が焼損し、168人が死亡しました。1997年の香港返還以降で最悪の火災事故となっており、報告書は出火原因について、たばこの吸い殻の不始末だった可能性が高いと結論付けています。
香港ワイン&ダイン来場17万人超
香港政府観光局(HKTB)は11月2日、「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」の開催結果を発表しました。同イベントは中環ハーバーフロントおよび添馬公園で4日間にわたり開催され、来場者数は17万1,000人を超え、前年を5%以上上回りました。会場での売上も約8%増加し、地元住民と観光客による消費拡大に貢献したとしています。
今年は「Taste the World’s Best(世界最高峰の味覚)」をテーマに規模を拡大。世界各地のワインや星付きレストランの料理を楽しめる内容が好評を集めました。会場にはボルドーやブルゴーニュ、イタリア、スペイン、チリなどの銘醸地のワインが並んだほか、ミシュラン星獲得店などが出店し、多彩な美食体験を提供しました。
また、今年初めて実施されたワイン解説付きの「ワインウォーク」や、26の高級ホテルが参加した「ホテル・ブールバード」、香港限定グルメを集めた企画なども人気を集めました。来場者からは、料理や飲料の選択肢が増えたことや、ハロウィーンの雰囲気と相まった活気ある会場を評価する声が聞かれました。
HKTBはイベント終了後も食の魅力を発信するため、11月を「香港グルメ月間」として展開します。市内400以上のレストランやバーと連携し、期間限定メニューや割引特典を提供するほか、フェスティバル来場者向けの優待企画も実施。観光客の滞在延長と消費促進につなげる考えです。



蘭桂坊のハロウィーン来場者最多
香港有数のナイトスポットとして知られる蘭桂坊(ランカイフォン)で10月31日に開催されたハロウィーンイベントの来場者数が過去最多を記録しました。Allan Zeman氏が率いる蘭桂坊グループによると、当日の来場者数は約10万5,000人に達し、前年の約8万人を大きく上回りました。
来場者の構成は、香港市民が約50〜60%、中国本土からの訪問客が約20〜30%を占めました。さらに、カナダや米国をはじめ海外からの旅行者も多く訪れ、従来以上に国際色豊かなイベントとなったということです。
経済効果も大きく、バーやレストランの売り上げは通常の土曜日と比べて90〜100%増加しました。その他の事業者でも40〜50%の売り上げ増が報告されており、ハロウィーン関連イベントが観光需要と消費拡大を後押しした形です。
また、Allan Zeman氏は、黄崗口岸の24時間運用や深圳湾口岸の通関時間延長が来場者増加に寄与したとの見方を示し、香港観光全体にとっても大きな変化になると期待を示しました。
QSアジア大学順位 香港勢5校が十傑
英国の大学評価機関QSは11月3日、最新のアジア大学ランキングを発表しました。香港大学は前年に続きアジア首位を維持し、香港からは5大学がトップ10入りを果たしました。
ランキングでは、香港大学が2年連続でアジア1位となりました。前年にともに7位だった香港城市大学と香港中文大学はそろって順位を上げ、城市大学は4位、中文大学は5位となりました。香港理工大学と香港科技大学はともに9位に入りました。
QSの幹部は、香港の大学がトップ10に5校入ったことについて、世界各地の高等教育システムと比較しても優れた成果だと評価しました。また、ランキング対象となった香港の11大学のうち8大学が前年より順位を上げたことにも言及し、香港の高等教育の発展に期待を示しました。
香港大学は、アジア首位の維持は学術的卓越性の追求と大学改革の成果だと説明し、今後も世界から優秀な人材を集め、研究と教育の強化を進める方針を示しました。城市大学は過去最高の4位を記録し、初めてアジア5強入りを達成したと発表しました。中文大学、理工大学、科技大学も、それぞれ研究力や国際化の強みを生かし、教育・研究のさらなる発展を目指す考えを示しています。
アジアのトップ大学(QS Asia 2027)
- 香港大学(The University of Hong Kong / HKU) – 香港
- 北京大学(Peking University) – 中国
- 清華大学(Tsinghua University) – 中国
- シンガポール国立大学(National University of Singapore / NUS) – シンガポール
- 南洋理工大学(Nanyang Technological University / NTU) – シンガポール
- 東京大学(The University of Tokyo) – 日本
- 復旦大学(Fudan University) – 中国
- 浙江大学(Zhejiang University) – 中国
- 上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University) – 中国
- 香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong / CUHK) – 香港

日本の免税制度が新方式に移行
日本では11月1日から訪日外国人向けの免税制度が変更され、購入時に消費税を支払った後、出国時に空港などで還付を受ける新たな仕組みが導入されました。従来の「店頭で即時免税」となる方式は廃止され、旅行者は商品購入後に退税手続きを行う必要があります。
新制度では、同一店舗で同一日に税抜5,000円以上の商品を購入した旅行者が対象となります。購入時にはパスポートの提示が必要で、一部店舗ではJ-TaxRefundやGlobal Blueなどの還付サービスを利用できます。
旅行者は購入から90日以内に日本を出国し、空港の専用端末または「Visit Japan Web」を通じて還付手続きを行います。現在、オンライン手続きに対応しているのは成田、羽田、新千歳、中部、関西、福岡、那覇の7空港です。
税関から確認を求められた場合は、購入した免税対象商品をすべて提示しなければなりません。同一取引の商品が一つでも欠けている場合は、その取引全体が還付対象外となる可能性があります。
また、新制度では一般商品と消耗品の区分が廃止され、消耗品に適用されていた50万円の購入上限も撤廃されました。一方で、食品や化粧品などの消耗品を日本国内で使用した場合は、引き続き免税の対象外となります。
免税還付制度では、小売事業者にシステム改修や購入記録の管理、税関確認情報との照合、売上計上方法の変更など新たな実務対応が求められています。さらに、返金業務を担う事業者の選定や手数料負担、訪日客への制度説明も必要となり、特に中小店舗ではコストと運営負担の増加が課題となっています。
週末トライアスロンで交通規制実施
香港で今週末にトライアスロン大会が開催されるのに伴い、運輸署は中環(セントラル)と灣仔(ワンチャイ)で段階的な特別交通規制を実施すると発表しました。トライアスロン大会は11月7日、8日に行われる予定です。
規制により、11月4日午前10時から8日午後8時ごろまで、立法会道と博覧道中の間の博覧道の一部が一時閉鎖されます。また、7日は午前1時から午後2時ごろまで、8日は午前1時から午後6時ごろまで、中環のや灣仔北周辺で道路閉鎖や迂回措置が実施されます。
これに伴い、城巴の一部路線は一時的に経路を変更し、民耀街の国際金融中心(IFC)第二期付近のバス停も使用停止となります。
運輸署は市民や旅行者に対し、交通渋滞や移動の遅れを避けるため公共交通機関の利用を呼びかけています。また、大会期間中は警察と連携し、人出や交通状況に応じて交通管理措置を調整するとしています。

ビクトリアピーク照明計画を中止
香港政府は10月29日、住民から反対意見が寄せられていたビクトリア・ピークの照明演出プロジェクトを中止すると発表しました。政府と香港政府観光局(HKTB)は、設置済みの設備を速やかに撤去し、現場を元の状態に戻す方針です。
計画は、ピークの盧吉道(Lugard Road)と夏力道(Harlech Road)周辺の散策路に、小規模なライトアップ設備を設置するものでした。観光スポットとしての魅力向上を目的に進められていましたが、景観や自然環境への影響を懸念する住民らから反発の声が上がっていました。
政府とHKTBは、立法会議員や区議会議員による現地視察を実施し、計画の縮小案も検討しました。具体的には、ライトアップ地点を10カ所から7カ所に減らし、実施期間を当初の1年間から翌年2月末までに短縮、照明設備を設置する樹木の数を半数以下の24本に削減する案を示していました。
しかし、こうした修正を加えても住民や利用者の懸念を十分に解消できないと判断。さらに、規模縮小によって当初想定した演出効果や観光誘客効果の実現が難しくなるとして、計画の中止を決定しました。
※ピークタワーで実施されているプロジェクションマッピング「Illuminations at the Peak」は実施中(来年6月まで)。
博多天ぷらやまや 香港1号店開業へ
辛子明太子メーカーのやまやコミュニケーションズは10月29日、香港の飲食グループLH GROUP LIMITED(叙福樓集團)とフランチャイズ契約を締結し、「博多天ぷらやまや 香港コーズウェイベイ店」を11月上旬に開業すると発表しました。
同店は、カウンター前で職人が揚げた天ぷらを提供する博多スタイルの専門店。香港1号店では、日本国内で製造された「168時間熟成明太子」を食べ放題で提供します。海外店舗で日本製の同商品を提供するのは初めてで、やまやの看板商品である辛子明太子やからし高菜を揚げたての天ぷらとともに楽しめます。
店舗は香港島・銅鑼湾(コーズウェイベイ)の商業施設「One Causeway Bay」1階に出店。座席数は70席で、地下鉄コーズウェイベイ駅から徒歩約5分の立地です。営業時間は正午から午後10時までを予定しています。
【店舗概要】
- 店名 :博多天ぷらやまや 香港コーズウェイベイ店
- オープン日:2026年11月上旬
- 営業時間 :12:00~22:00(L.O.21:30)※変更となる場合あり
- 店休日 :年中無休
- TEL :+852-2682-6600
- 席数 :70席
- 所在地 :香港 告士打道281號港島壹號中心(One Causeway Bay)1/F


旺角にアニメイトカフェ香港開業へ
animate cafe 香港が2026年12月、香港・旺角(モンコック)の商業施設「T.O.P This is Our Place」にオープンします。運営する株式会社アニメイトによると、2025年に開業した「アニメイト香港」に続く香港エリアの常設アニメイトカフェとなります。
店舗はMTR旺角駅に直結し、「アニメイト香港」と同じテナント内に出店します。店内では人気アニメやゲーム作品とのコラボレーションを展開し、作品の世界観を再現した内装や、キャラクターをモチーフにしたオリジナルメニューを提供する予定です。
アニメイトは国内外で177店舗を展開するアニメ・コミック・ゲーム専門店チェーンで、香港ではグッズ販売に加え、コラボカフェ体験も提供する拠点として展開を強化します。若者や観光客でにぎわう旺角エリアへの出店により、香港のアニメファンや訪港客の新たな交流拠点となりそうです。
本田圭佑氏が深圳製スマート眼鏡PR
中国・深圳を拠点にAI搭載スマートグラスを開発するEven Realitiesは10月30日、サッカー選手の本田圭佑さんを主力製品「Even G2」のブランドアンバサダーに起用したと発表しました。併せて、本田さんが出演する新WEBムービー「本田の、イイブン」篇の公開も開始しました。
「Even G2」は、一見すると通常の眼鏡に近いデザインながら、レンズ内に情報を表示できるスマートグラスです。リアルタイム翻訳やAIによる会話内容の要約、プレゼンテーション用の原稿表示、ナビゲーション機能などを備え、視線を相手から外さずに必要な情報を確認できることが特長です。カメラ非搭載の設計を採用し、プライバシーへの配慮も打ち出しています。
本田さんはインタビューで、初めてスマートグラスを使用した感想について「ようやくここまで来たのかという感じ」と語り、AIが会話内容を分析して助言する将来像に大きな可能性を感じていると述べました。また、サッカー指導や戦術共有への応用にも期待を示しました。
深圳発のスマートグラスブランドが世界的な知名度を持つ本田さんを起用することで、日本市場での認知拡大を加速させる狙いです。





