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【香港UPDATE】2026年9月15日

初代行政長官の董建華氏死去

香港が中国に返還された日から初代行政長官を務めた董建華氏が8日に死去しました。89歳でした。2021年7月を最後に公の場に姿を見せていませんでした。香港の政財界や中国政府からだけでなく、日本をはじめとする海外政府からも哀悼の意が示されています。

上海生まれで、1947年に香港に渡ってきました。海運王と呼ばれた父の事業を引き継ぎ、海運会社「東方海外」の会長に就任。政界には1990年代初頭に入りしました。英国統治の香港政庁から行政局議員に任命される一方、中国側からも政治協商会議委員に任命され、中英の双方から信頼を得ました。

1998年のアジア金融危機以降、香港の景気が悪化する中で2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行。香港経済は一段と落ち込み、市民の間で政府への不満が強まる中で国家安全条例の制定を目指したため、市民50万人のデモ行進を受けて条例化を撤回しました。2期目の2005年に健康問題を理由に任期途中で行政長官を辞任しました。

在任中の約8年間、数々の重要な改革を推進し、称賛と批判の双方を浴びる中で、その支持率も浮き沈みました。長官を辞任後、中国の全国政治協商会議副主席に選出されました。2012年に習近平氏が国家副主席として訪米した際、代表団に同行しました。また、2017年に当時のトランプ米大統領が訪中した際には、歓迎者の最前列に並んでいました。建国70周年の際は、習近平国家主席から国家最高栄誉である「一国二制度傑出貢献者」の勲章が授与されました。

香港の歴代の行政長官や政財界の要人、中国政府は相次いで、董氏が香港の祖国復帰当初に重責を担い、「一国二制度」の実践に尽力。香港の長期的な発展のために全力を注いだと追悼の意を表しました。

英国や米国、日本、韓国、オーストラリア、ドイツの在香港総領事館も哀悼の意を表明しました。董氏は1997年と2001年の2度訪日し、日本と香港の相互理解と友好関係の強化に貢献をしました。

高度人材誘致で人口53万人増加

李家超氏が香港政府の行政長官に就任後に導入や見直しなどをした5つの高度な人材誘致制度を受けて、2023年から今年上半期までに海外や中国本土から27万5000人が来港していたことがわかりました。これらの人材とともに被扶養者約25万6000人がやってきており、5つの誘致策に伴って約53万1000人が香港市民になったことがわかりました。

地元紙「明報」は、高収入で高学歴な人を対象にした「高端人才通行証計画」か、高度な技術を持つ人材を対象にした「優秀人材入境計画」で来港した人材は、今年6月までで約13万2000人に達したこと。その約95%は中国本土出身者で、金融、貿易、イノベーション・テクノロジー分野を中心に働いていることを伝えています。

5つの制度は、「高端人才通行証計画」と「優秀人材入境計画」のほか、「輸入內地人才計画(就業経験がある中国本土の高人材の中国人)」、「非本地卒業生留港或回港就業安排(香港の大学や大学院を卒業して香港での就業を目指す中国本土の中国人や外国人)」,通信技術やAI(人工知能)など最先端の研究開発事業に従事する「科技人才入境計画」。入境処のデータによると、2023年から今年上半期にかけて、合計34万4000件の申請が承認され、約8割の27万5000人が実際に来港しました。

3年半という短期間で、5つの人材誘致策だけで人口が50万人以上も増えたことになります。「明報」で香港大学人口研究センターの方偉晶総監は、社会の受容力を踏まえた移民数の上限設定など、より包括的な移民政策を策定する必要があると指摘しています。

(以上、執筆:野上如月)

五年規画と施政方針を16日に公表

香港政府によると、李家超行政長官は9月15日、行政会議前の記者会見で、16日に「香港第一个五年规划」と「2026年施政報告」を発表すると述べました。五年規画は今後5年間の発展の青写真、施政報告はその実行計画を示す年次報告で、両者の要点をまとめた「摘要」も同時に公開されます。李長官は、過去3か月で100回以上の諮問会を実施し、市民から計2万8千件を超える意見を受け取ったと説明しました。

五年規画は「長遠の視点で全局を描き、改革開放で新章を拓き、発展で機遇を創出し、民生向上で未来を拓く」をテーマに、経済発展と市民生活の改善を柱とします。施政報告では出生支援策など市民の関心が高い政策も示される見通しです。

中国、日本人へのビザ値上げを発表

在日本中国大使館より、日本人が中国へ入国する際のビザ発行手数料が2026年9月14日受理分から値上げされることが発表されました。

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中秋の満月は27日早朝

香港天文台によると、今年の中秋節は9月25日(金)で、満月は27日(日)早朝に起こります。満月の瞬間は中秋節の夜ではありませんが、天候が良ければ25日夜でも十分に月を楽しむことができるとしています。天文台は観測を助けるため、月の出時刻天頂通過月の入り満月の時刻 を一覧にした表を公開しました。

中秋節の夜の月の出は午後5時20分、天頂は午後11時24分で、月が最も高くなる時間帯となります。天頂とは月が地元の経線を横切る瞬間で、真南に位置し、夜間で最も高い高度角になる状態を指します。また満月は「月見」とも呼ばれ、月と太陽が地球の反対側に位置し、月面が完全に照らされるときに起こります。天文台は、観測条件が整えば中秋の夜でも美しい月を楽しめるとしています。

レスリー生誕70年、天空にレスリー現れファンを魅了

9月12日は2003年に亡くなった香港が生んだアジアのスター、レスリー・チャン(張国栄)の生誕70年。誕生日をはさんで彼をしのぶイベントや活動が香港各地で行われ、懐かしんだり熱くなったりするファンの姿が多く見られました。12日には、西九龍文化地区の安盛竹翠公園でレスリーを偲んだコンサート「継続寵愛・張国栄70誕辰・音楽会」が開催されたほか、ドローンで天空にレスリーが現れるなど、ファンの心をわしづかみにしていました。

レスリーは1956年9月12日に生まれました。1977年に歌手デビューし、歌手・俳優として香港の芸能界で活躍しました。「男たちの挽歌」や「さらばわが愛」など多数の映画や、日本のヒット曲「モニカ」を広東語で歌っていたことなどから日本人ファンも多いです。中国本土では、レスリーが亡くなった後にファンになったという若者も少なくありません。

コンサートでは、サミュエル・ホイ、カレン・モク、MIRRORのイアン・チャン、ウィリアム・ソーらが出演。ショッピングセンターでもディスコイベントが開催されるなど、多くの市民が往年のレスリーを懐かしみました。

尖沙咀では、レスリーの常設記念館「FUN SPACE」がオープンし、今も多くのコレクションが展示されています。香港文化博物館では、「継続寵愛・張国栄70誕辰・紀念展(Miss You Much Leslie 70th Birthday Exhibition)」が9月9日から2027年5月10日まで開催され、300点以上のコレクションの展示や、代表作である映画が特別上映されています。

(執筆:野上如月)

9月13日まで奥海城で展示された記念イベント

現在開催中の展示情報

FUN SPACE星星相識・繼續寵愛空間

2026年8月10日に一般公開が始まった常設展示です。尖沙咀でレスリーの世界観を体感できる空間として、多くのファンが訪れています。

基本情報

  • 住所:尖沙咀・加連威老道(Granville Road)
  • 会期:2026年8月10日〜(常設/終了日未定)
  • 営業時間:公式発表に基づき運営(※最新情報は現地案内を推奨)
  • 内容:レスリー関連コレクション展示、FUN CAFE併設

「継続寵愛・張国栄70誕辰・紀念展(Miss You Much Leslie 70th Birthday Exhibition)

レスリー・チャン生誕70年を記念した「継続寵愛・張国栄70誕辰・紀念展」は、彼の歩みと作品世界を多角的に紹介する特別展示です。香港ゆかりの資料や映像演出を通じ、今も愛され続けるスターの魅力を体感できます。

基本情報

  • 会期:2026年9月12日〜(記念展として期間限定開催)
  • 会場:西九龍文化区・安盛竹翠公園(AXA x Wonderland)
  • 主催:継続寵愛張國榮基金(Contuining Love Leslie Foundation)
  • 内容:未公開写真、衣装、映像インスタレーション、ファン参加型企画など
  • 関連イベント:生誕70年記念コンサート「継続寵愛・張国栄70誕辰・音楽会」ほか
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