夫の香港駐在をきっかけに、自身のキャリアを再構築しようと決意したマキコさん。
日本での準備期間を経て、香港で個人事業主として奮闘する日々を綴る実録コラムがスタートします。海外で働くことに不安を感じている方、日本での経験が通用するのか悩んでいる方にとって、リアルな体験談はきっと参考になるはずです!
【第5回】はじめてのBR登録のため税務署へ

お仕事をするうえで重要なBR。今回は実際の登録手続き編です!
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通訳なしで挑戦した初めての手続き
とりあえず向かったのは、ワンチャイの税務署(※)。はじめてのBR登録です。いつもなら夫の会社のスタッフさんに通訳をお願いするのですが、前回アドバイスをいただいたアクセサリー教室の方から「大丈夫、カンタンだから一人でできるよ!」と言われ、超ドキドキしながらも通訳なしで1人で挑戦しました。
受付で「BRを登録したい」と伝えると、スタッフの方がとても親切に対応してくれました。英語もゆっくり話してくれるし、書類も丁寧に説明してくれる。香港IDの申請や銀行口座開設の時は「冷たいな」という印象があったのですが、今回は全然違いました。親切なんです~。
- 香港税務署は現在啟德に移転しています。
書類記入は意外とシンプル
しかも、書き方の見本がちゃんと置いてあり、難しい文章を読み込む必要もなし。難しい単語も使われていないので、翻訳ソフトがなくても自分1人で記入できました。
登録に必要だったのは以下の情報です。
- 会社名(屋号):私は個人名で登録。社名や屋号でなくてもOKでした。
- 登記住所:今住んでいる自宅を記入すれば問題なし。
- 業務性質:香港で活動する業務を記載。ここに書いた内容以外では商業活動できません。関連する内容を入れておくのがおすすめです。私の場合は「筆文字を教える」だけでなく、デモンストレーションやイベント出演も付け加えました。
- 法律地位(ステータス):個人か法人かを選び、Individual(個人)と記入。
登録料年間2500ドル、2週間後にBR証明書
全ての書類を記入したら受付へ。申請した控えはもらえなかったので、提出前に写真を撮っておくと安心です。順番を待ち、番号が呼ばれたら窓口へ。特に不備や質問もなく、香港IDを提示すればあっさり受理されました。
そして、登録料の支払い。1年間で2500ドル。収入が少なかった私には痛い出費でしたが、これで堂々と活動できるなら…と覚悟を決め、なけなしのお金を払いました。
毎年、登録料は変わるようで、その差はかなり大きく、250ドルの時もあったそうです。どんな基準で値段が変わるのかは不明ですが、都市伝説的な話では「景気がよければ安くなるのかも」という話も。
手続き完了から約2週間後、自宅に郵便が届きました。「受理されました」の通知とともにBRが到着。あまりのあっさり取得にびっくり!香港の手続きの中で、いちばん簡単だったかもしれません。
今回は、拍子抜けするほどあっさり進みました。波乱だらけの香港での商業活動ですが、たまにはこんなに穏やかにスムーズに進む回があってもよいですよね。



次回は、BRの更新、ってどうやるの?というお話です。
まとめ
- 税務署で初めての登録
- 通訳なしでも親切対応で安心
- 書類記入は見本ありで簡単
- 業務内容は広めに記載が安心
- 登録料は年ごとに大きく変動
- 約2週間でBRが郵送されて到着
筆者プロフィール
中川麻紀子
東京生まれ。転校9回の子ども時代を通じて、人との関わり方や新しい環境への適応力を自然と身につける。飲食業や営業職を経て、チーズとワインの世界に魅了され、ソムリエとチーズプロフェッショナルの資格を取得。講師としても活動する中で、「伝えることの楽しさ」に目覚める。夫の香港駐在を機に退職し、未知の海外生活へ。語学が苦手で、仕事もない状況からのスタートだったが、奇跡の出会いをきっかけに、香港の人々とつながれる新たな仕事を見出して起業。現在、香港在住9年目。
- 縁Joyアート® 代表
- きらめく漢字アート海外認定校 代表
- 友禅和紙クラフトインストラクター
- 切り紙パステルアート®インストラクター
- ワインソムリエ
- チーズプロフェッショナル(チーズソムリエ)
- 静岡英和学院大学非常勤講師(チーズ講座)
Instagram : @studiomk85
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