香港を拠点に、日本語を中心とした高品質な翻訳・通訳サービスを提供。日系企業の現地化支援から多国籍企業の重要会議まで、言葉の壁を取り払い、ビジネスを円滑に進めるためのコミュニケーションパートナーです。
確かな日本語品質を武器に、新たなステージへ
2023年4月、シンガポールのトランスラージア傘下のエリートアジア香港と合併し、新たな体制でスタートしました。元々日本の宝印刷の関連会社として設立された経緯を持ち、現在も日系資本が入る同社。「100%日本から資本出資されており、企業の起源が日系企業であることが強みです」と西村香里CEOは語ります。
西村氏は香港日本人商工会議所で約20年の勤務経験を持ち、香港のビジネス事情に精通。合併後も変わらぬこだわりは成果物の「品質」です。
「当社の最大の強みは日本語の翻訳です。非常に正確度が高く、レベルの高い日本語を使った翻訳に自信があります」と話す通り、サイマル・インターナショナルなどの関連会社との連携も活かし、日系企業ならではのきめ細やかな品質と、グローバルなネットワークを融合させたサービス体制を構築しています。
専門性と秘匿性が求められる重要局面で実力を発揮
主軸となるのは、上場企業の決算書の英訳や、香港でのIPOを目指す企業の書類翻訳など、専門性の高い実務です。
また、「アジア全域のCFOを採用する際の面接通訳など、社内スタッフには任せられない秘匿性の高い案件も承っています」と西村氏は胸を張ります。香港では社内で日本語対応をする企業も多いですが、法的な文書や膨大な量の翻訳はプロへの依頼が不可欠です。
「業務翻訳の世界では、通常業務は各クライアントの社内で完結させるものの、専門性が求められる部分はプロである外部翻訳会社へという棲み分けが進んでいます」と西村さん。クライアントからの依頼フローが定着し、また、コロナ禍を経て完全なオンラインワーク体制を確立しています。
「スタッフ全員が同時に出社せず、感染症対策も含めて柔軟に働いています」と、効率的かつリスク管理を徹底した運営で、クライアントの多様なニーズに即応しています。
グローバル展開と堅実なサポートで市場の架け橋に
合併から3期目を迎え、旧エリートアジアが持つグローバルブランドのイベント通訳などの実績と、宝印刷由来の堅実な企業サポート業務の融合が課題です。
「両社の強みをどう活かし、効果的に事業展開していくかが今のテーマ」と西村氏は先を見据えます。特に注視するのは中国市場。
「香港に拠点がありながら中国ビジネスを取りに行かないのはあり得ない」と現地の熱気を感じる一方、言語だけでなく文化的な背景の違いによる対立を防ぐことも重要視。「もっとざっくばらんに話せれば誤解は解ける」とし、単なる言葉の変換にとどまらず、日本本社と現地法人の間の相互理解を深める架け橋としての役割を強化していく方針です。
まとめ
- 高品質な日本語翻訳が強み
- 2023年の合併によりグローバルな多言語対応を実現
- 決算書やIPO書類など専門性の高い翻訳業務が主軸
- 秘匿性の高い面接や重要会議での通訳実績が豊富
- コロナ禍を経て効率的なオンラインワーク体制を確立
- 日系企業の堅実さとグローバル展開力の融合を目指す
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