香港を拠点に、日系企業向けの保険手配とリスクマネジメントを提供するNNI Insurance Brokers （以下、NNI）。自由化された香港市場の特性を生かし、クライアント側の代理人として最適な補償を組み立てる姿勢が特徴です。
自由化を背景に発展した独立系ブローカー
1998年、日本の金融ビッグバンとともに保険自由化を見据えて誕生したNNIは、欧米型の「お客様側の代理人」としての保険ブローカー業を標榜して事業を開始しました。2000年には香港で前身企業を買収し、現在の形での活動をスタートしました。
代表の中山祥一氏は、日本の保険市場が「商品認可制度」により自由度が低く、企業向けの補償設計が画一的になりやすい一方、香港は「アレンジの自由度が高くスピード感もある」と語ります。NNIはこの環境を生かし、企業のビジネスに合わせた補償内容を保険会社と交渉しながら組み立てる点を強みとしています。
さらに、事故発生時の支払い交渉やリスクアドバイスも担当し、「お客様の側に立って交渉する存在」として約400社の日系企業を支えています。
クライアントに寄り添う3つのこだわり
⽇本語での丁寧な説明と担当者目線のサポート
多くの⽇系企業では海外拠点にリスクマネージャーが不在で、担当者が孤軍奮闘されているケースが多くあります。
NNIは⽇本語での丁寧な説明に加え、必要に応じて稟議書などの社内説明資料の作成支援も行い、 お客様担当者の立場に立った「分かりやすさ」と「社内手続きの負担軽減」を実現しています。
保険会社との交渉力と条件改善
NNIは複数の保険会社から見積りを取り、条件を比較しながら最適なプランを提案します。中山氏は「最後のひと押しはブローカーが間に入ることで引き出せる」と語り、クライアントに有利な条件を導く存在として機能しています。
リスクマネジメントを伴う実務支援
高級品小売や飲食などリスクが高い業種の場合、事故削減のための現場アドバイスや保険会社のエンジニア同行チェックなどを行い、引受けが難しい案件でも成立に導きます。労災事故や盗難リスクへの対策提案も含め、実務面での支援を行います。
⾹港の市場変化に対応する体制強化と最適リスク提案
今後のNNIが取り組むのは、お客様視点での丁寧なコンサルティングと効率化の両⽴です。また、⽇系企業の現地化が進む中、⾹港⼈マネージャーとの円滑な対応を実現する⾹港⼈スタッフの育成にも注力します。
リスク対策⾯では、サイバーリスクやクレジットリスク（売掛⾦回収不能）など、お客様が直面する新たなリスクへの最適な対応策をご提案します。海外取引が増加する⽇系企業のためにお客様に最適な提案ができるよう、保険会社との連携・交渉力強化にも努めてまいります。
まとめ
- 保険自由化を背景に誕生した独立系ブローカー
- 香港の自由市場を生かした柔軟な補償設計
- 日系企業向けに日本語で丁寧な対応
- 保険会社との交渉で有利な条件を導く
- 現場を踏まえたリスクマネジメントを提供
- サイバーなど新リスク対応の商品拡充へ
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