【第1回】夫の香港駐在、私の準備と決意
夫の香港駐在をきっかけに、自身のキャリアを再構築しようと決意したマキコさん。
日本での準備期間を経て、香港で個人事業主として奮闘する日々を綴る実録コラムがスタートします。海外で働くことに不安を感じている方、日本での経験が通用するのか悩んでいる方にとって、リアルな体験談はきっと参考になるはずです!

こんにちは!マキコです!
自立して働くという選択
私はずっと、自立して仕事をしていきたいと思ってきました。営業や飲食店の店長など、いろんな職種を経験してきましたが、どの仕事にも共通していたのは「自分の顔がちゃんと見える形で、誰かのお役に立ちたい」という気持ちです。専業主婦になることは考えたこともなく、結婚後も夫の扶養には入らず、お財布も別々。自分の仕事を大切にしてきました。
そんな私に、突然の転機が訪れました。夫の香港駐在が決まり、出発まで1年の猶予がありました。まず私が「やらなくちゃ!」と決めたのは、今年受験中だったワインソムリエ試験に絶対合格すること。3年以上のキャリアと会社推薦が必要な試験で、ようやく巡ってきたチャンスでした。絶対に1回で合格しなくては!と、一番必死に勉強しました。土日も有休も使って家にこもり、テイスティングやサービスの練習も毎日続けて、なんとかギリギリかも…という状態で合格!本当にうれしかったです。
仕事を続けるか、香港に行くか
ソムリエ資格を得たことで、会社勤めを続けるかどうかを本気で悩みました。イタリアワインの営業や講師、チーズイベントの企画など、ようやく仕事が形になってきたタイミングだったからです。単身赴任も選択肢にはありましたが、会社から「旦那さんが駐在なら、仕事はやめるよね」と言われてしまい、単身赴任も考えていたのが、辞める一択に。大きなプロジェクトのメンバーからも外され、差しさわりのない担当に変更されてしまいました。
「まずは仕事を辞める」が既定路線になり、最終的には「子供もいない私たちが離れて暮らす意味はあるのかな?」と考え、結果として「一緒に行こう」と決めました。
香港での新しいスタートに向けて
さて、香港で私は何をしよう。英語は旅行レベル、広東語はゼロ。日本語だけでOKな保険会社のコールセンターの仕事があると知り、「仕事があるだけでもありがたい」と思いつつ、「それって私のやりたいこと?」と自問しました。
香港出発まで半年。とりあえず今できることをやろう!と決め、英語力アップに取り組むことにしました。ネットで見つけたスカイプ英会話のクラスは、「自分の仕事を英語で説明できるようになる」がゴール。ちょっと面白そうだったので、体験会に参加してみることに。
その体験会で出会った人が、まさか私の人生を大きく変えることになるなんて…その時は、まったく想像していませんでした。
まとめ
- 自立して働くことを大切に
- ソムリエ試験に全力で挑戦
- 会社の意向で退職が既定路線
- 単身赴任から帯同へ気持ち転換
- 香港での仕事探しに不安も
- 英語力アップに向けて行動開始
筆者プロフィール
中川麻紀子
東京生まれ。転校9回の子ども時代を通じて、人との関わり方や新しい環境への適応力を自然と身につける。飲食業や営業職を経て、チーズとワインの世界に魅了され、ソムリエとチーズプロフェッショナルの資格を取得。講師としても活動する中で、「伝えることの楽しさ」に目覚める。夫の香港駐在を機に退職し、未知の海外生活へ。語学が苦手で、仕事もない状況からのスタートだったが、奇跡の出会いをきっかけに、香港の人々とつながれる新たな仕事を見出して起業。現在、香港在住9年目。
- 縁Joyアート® 代表
- きらめく漢字アート海外認定校 代表
- 友禅和紙クラフトインストラクター
- 切り紙パステルアート®インストラクター
- ワインソムリエ
- チーズプロフェッショナル(チーズソムリエ)
- 静岡英和学院大学非常勤講師(チーズ講座)
Instagram : @studiomk85