幼稚園 1年で40園減 過去最多に
10月15日、香港教育局は最新の幼稚園概況を発表しました。現在運営している幼稚園は約930園で、前年度の約970園から約40園減少しました。新しく開園した園もあり、閉園数から開園数を引いた実質の減少数が40園という計算で、これは統計開始以来最大です。
減少の背景にあるのは少子化です。2022年の出生数は3万2500人と過去2番目の少なさで、この世代が2025年9月に3歳児クラス(K1)に入園しました。2025年7月からの1年間では、出生数が初めて3万人を下回っています。昨年度の園児数は全地区で減少し、荃湾は15.6%減と最も大きな落ち込みでした。
補助金は園児数に連動するため、園の財政圧力も高まります。一例として、九龍塘にある名門私立の根徳園幼稚園(Kentville Kindergarten)は、少子化や子育て家庭の海外移住、教職員の退職などを理由に閉園しました。
政府は新生児1人あたり2万香港ドルの新生児奨励金(ベビーボーナス)の延長などの対応をとっていますが、第1子出産時の女性の年齢中央値も2025年に33.1歳で過去最高となり、少子化対策が急務となっています。
私立医療機関 診察費の透明化へ 見積り義務化
香港医務衛生局(Health Bureau)は15日、私立医療機関の料金透明化に向けた具体案を立法会に提出しました。政府は昨年5月に私立医療機関に診療費の公開、見積り、料金統計の公表を求める方針を示しました。今回はその附属法令として「私営医療機構条例」を改正する予定です。実施は2027年の下半期から段階的に進め、早ければ8月から始まります。
私立医療機関は、所定の書式で中英二言語の診療費一覧を作成し、病室、手術室・処置室、薬・消耗品などの区分ごとに、全項目の金額を固定額または範囲で示す必要があります。受付や会計窓口で閲覧でき、病院のウェブサイトにも掲載します。改定する場合は7日前までに公表し、衛生署(Department of Health)に届け出が必要です。
また任意医療保険の対象約470項目が中心となる「指定治療・手続き」についても、私立医療機関は患者が入院する前に書面で見積りを渡します。緊急で入院が12時間以内に迫る場合は免除ですが、その際は理由の説明が必要です。固定額の見積りを20%以上上回った場合も説明が必要で、違反すると最高10万香港ドルの罰金が科される見通しです。
(以上、執筆:Yukari)
重陽節に132万人往来 新皇崗も混雑
香港入境事務処によると、重陽節連休中の10月18日、香港の各出入境施設を利用した人は延べ約132万人に達しました。内訳は入境が約62万9,000人、出境が約69万2,000人で、多くの市民や旅行客が中国本土との往来を行いました。
今年開通した新皇崗口岸にとっては初の大型連休となり、同口岸の利用者数は約15万2,000人を記録。うち入境が約7万4,000人、出境が約7万7,000人で、保安局の混雑情報プラットフォーム「口岸通」では一時、混雑を示す黄色表示が出されました。
一方、香港と深圳を結ぶ陸路国境では、羅湖口岸が依然として最多となる約25万9,000人の利用者を集め、香港で最も利用者数の多い陸路口岸となりました。入境事務処は連休最終日にあたる19日午後から夜にかけて、新皇崗口岸で入境ラッシュが発生する可能性があるとして、利用者に早めの移動計画を呼びかけています。
百度の自動運転タクシー 東涌で大規模試乗
中国のIT大手百度(Baidu)はAIや自動運転にも力を入れています。今回、百度の自動運転タクシー「Apollo Go(蘿蔔快跑)」が、香港初となる大規模な一般向け試乗を東涌で実施します。期間は10月21日~11月3日で、1,000人を超える近隣住民が参加する予定です。乗車は無料で、路線は逸東邨とシェラトン香港東涌ホテルを結ぶ約15分の区間です。各車両には補助員が同乗し、遠隔の管制センターも監視します。百度の担当者は今回について、香港の自動運転分野にとって重要な節目になると述べました。
百度は香港で現地法人「Baidu Apollo International Limited」を設立しました。2024年末に運輸署から事業者に出される先導ライセンス(自動運転車の試験運行の許可)を取得し、空港島で試験を開始しました。今年2月には東涌市街と欣澳へと範囲を広げ、東涌での同時試験台数は3台から8台になりました。7月には空港島の一部で補助員なしの試験も認められましたが、東涌と欣澳は引き続き補助員が同乗します。10月10日には運輸署の副署長も試乗し、走行は安定していたと伝えられています。
(執筆:Yukari)
香港空港利用者486万人に増加
香港国際空港を運営する空港管理局は10月20日、9月の航空交通実績を発表し、旅客数が前年同月比10.2%増の486万人に達したと明らかにしました。空港利用者数は引き続き堅調に推移しており、特に乗り継ぎ・トランジット旅客の二桁成長が全体を押し上げたとしています。
訪港旅客数も前年同月比で5%増加しました。なかでも中国本土市場の伸びが最も顕著で、香港観光需要の回復を支えています。
9月の発着回数は前年同月比7%増の3万2,175回、貨物取扱量は6.3%増の43万3,000トンとなりました。貨物では中継貨物が26.9%増、輸入貨物が9.2%増となり、東南アジアおよび中国本土市場が成長を牽引しています。
2026年1~9月の累計では、空港旅客数は4,910万人、発着回数は30万2,075回に達しました。
香港政府、フランスへの渡航警戒

香港政府は10月20日、フランス各地で続くデモ活動や暴力的衝突を受け、フランスに対する「黄色外遊警示(海外渡航警戒)」を発令したと発表しました。黄色警戒は脅威の兆候があることを示すもので、現地を訪れる予定の人や滞在中の香港市民に対し、最新の治安状況を注視し、安全確保に努めるよう呼びかけています。
政府報道官は、フランス各地で続く抗議活動により、一部地域で暴力的な衝突や破壊行為が発生していると説明。人が密集する場所やデモ区域には近づかず、不要不急の立ち入りを避けるよう求めました。
名古屋アジアパラ開幕 香港勢3個メダル
日本・名古屋で開催されているアジアパラ競技大会で、香港代表チームが大会初日の競技から銀メダル1個、銅メダル2個を獲得し、好スタートを切りました。
競泳女子S14クラス200メートル自由形では、香港の劉肖儀選手が銀メダルを獲得。同種目の男子では黄漢彥選手が銅メダルに輝きました。また、車いすフェンシング女子フルーレAカテゴリー個人戦では、余翠怡選手が銅メダルを獲得しました。
香港チームは大会初日から計3個のメダルを獲得し、幸先の良いスタートとなりました。
香港バレエ団が西九演芸中心常駐へ
香港故宮文化博物館やM+などを擁する西九文化区(WestK)は、新たな舞台芸術拠点となるWestK Performing Arts Centreの初の常駐芸術団体として、Hong Kong Ballet(香港バレエ団)を選定したと発表しました。新施設は2027年夏の開業を予定しており、香港バレエ団はリハーサルや創作活動、公演の拠点として活用します。





オープニングシーズンの目玉として、香港を代表するアクションスター、ブルース・リーを題材にしたオリジナル作品「Bruce Lee: Hong Kong Legend」を世界初演する予定です。同作品はリーの人生や哲学、世界的な文化的影響力を現代バレエで表現する大規模作品で、2027年9月から10月にかけて上演されます。
西九文化区管理局によると、香港バレエ団とはまず3年間の契約を締結し、延長オプションも設けています。施設内には3つのダンススタジオや理学療法室を含む1,000平方メートル超の専用スペースが確保される予定です。新センターは最大1,450席の大劇場を備え、香港の舞台芸術発展を支える新たな拠点として期待されています。



