香港企業の99%がAIを導入
給与・人事管理プラットフォームのDeelが27日に発表した調査報告によると、香港企業の99%がすでにAIを導入しており、労働市場に急激な変化が起きていることが明らかになりました。特に香港では48%の企業がAI統合のために大規模な人員再編を行っていると回答しています。
AIの普及は初級職に大きな影響を与えています。今後3年間で73%の企業が初級職の採用を減らすと予測しており、70%が若手社員の成長機会が減少していると回答しました。また、採用基準も変化しており、大卒資格を必須とする企業はわずか5%にとどまりました。代わりに重視されるのは、AIツールの認定資格(62%)や問題解決能力(57%)といった実践的なスキルです。
Deelの担当者は、今後は初級社員にも高いスキルと批判的思考力が求められると指摘しています。一方で、企業の67%がAI研修に投資しているものの、従業員の参加意欲の低さや予算不足、既存システムへの統合の難しさといった課題も浮き彫りになっています。
大埔火災DNA鑑定での身元確認へ
香港・大埔の住宅団地「宏福苑」で発生した大規模火災で、警察は9日までに全7棟の内部捜索を完了しています。これまでの死者数は159人で、警察は昨日8日から、遺体の身元特定に向けた行方不明者家族へのDNA採取を順次開始しました。
香港の医院管理局は、12月5日、火災による負傷者について、重体とされていた全員が危機的状況を脱したと発表しました。火災では計79名が公立病院で治療を受け、一時は重度の火傷や煙の吸入などにより19名が重体となっていました。治療の結果、同日午後6時時点で入院中の30名のうち、重体者はゼロとなり、6名が重症、24名が容態安定となっています。すでに49名は退院しました。
政府が設立した援助基金には、7日時点で約30億香港ドル(約600億円)の寄付が集まっており、基金総額は33億香港ドルに達しました。豊富な資金を背景に、被災世帯への生活支援金は当初の5万香港ドルから10万香港ドルへ倍増され、すでに支給が進められています。

民間ビル175棟で保護ネット撤去
香港・大埔の住宅団地「宏福苑」で発生した大規模火災を受け、屋宇署(建設局に相当)は、外壁改修工事中の民間ビルにおいて外周を覆う保護ネットの撤去状況を明らかにしました。
6日午後の時点で、対象となる200棟以上の民間ビルのうち、175棟ですでに保護ネットの撤去が完了しています。また、52棟で撤去作業が進行中であり、これらも短期間で終了する見込みです。
これに伴い仕事が減少する建設作業員を支援するため、建造業議会は技能向上コースの拡充を発表しました。対象は配管や塗装工などで、受講料は無料で資格取得に応じて最大1万9000香港ドルの手当が支給されるとしています。
@cosme 海外初の旗艦店を尖沙咀にオープン
美容ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイルは2025年12月5日、香港・尖沙咀(チムサーチョイ)に海外初となる旗艦店「@cosme HONG KONG」をオープンしました。
同店は、東京、大阪、名古屋に続く4店舗目の旗艦店で、売り場面積は約1298平方メートル(約393坪)と広大です。ラグジュアリーからプチプラ、香港初上陸の韓国コスメまで約500ブランドを取りそろえています。
店内には、AI技術で好みの香りを可視化する「カオリウム」や、肌分析サービスなど、デジタルとリアルを融合させた体験型コンテンツを充実。また、専用アプリを通じて多言語での口コミ確認も可能です。

デジハリ発『Another World』台湾・金馬奨で最優秀アニメ賞
デジタルハリウッド株式会社は2025年12月3日、同社が運営する大学院のプロジェクトから生まれた長編アニメ映画『Another World(世外)』が、台湾の金馬国際映画祭で「金馬奨 最優秀長編アニメ映画賞」を受賞したと発表しました。
本作は、西條奈加氏の小説『千年鬼』を原作とし、香港のアニメーションスタジオとの国際共同制作で完成しました。日本の幻想文学の世界観と香港のアニメ技術を融合させた作品です。アヌシーやシッチェスといった著名な国際映画祭でも上映され、香港での公開初週には興行収入1位を記録するなど、世界的に高い評価を得ています。


