
エアポートエクスプレス運賃9.4%値上げ
MTRコーポレーションは、エアポートエクスプレスの運賃を約9.4%引き上げる計画を立法府に提出しました。香港駅と空港間の運賃は現在の110香港ドルから120香港ドルに値上げされる見込みです。値上げは8年ぶりで、1998年の開業以来2回目となります。同社は、乗客数がパンデミック前の70%に留まり、2020年以降赤字が続いていることを理由に挙げています。値上げが承認されれば、6月から実施予定です。一方、他の路線の運賃は凍結されています。MTRはまた、主要都市の空港発着特急運賃が過去8年間で13~38%上昇していると指摘しました。(RTHK)
東九龍スマートグリーン輸送システム新計画
政府が計画する油塘駅から彩虹駅間の丘陵地をつなげる「東九龍スマートグリーン輸送システム」は、当初計画から1駅増え、全9駅になることが発表されました。新たに追加された「藍田北駅」は、馬游塘と油塘東間に設置され、周辺住民数万人の交通利便性を向上。さらに、各駅と近隣施設を接続する歩行者通路の増設も盛り込まれ、利便性が強化されました。また、馬游塘駅の車庫上部には住宅約8,900戸や商業施設が建設される予定。この計画により、地域の交通アクセス改善に加え、住環境や商業活動の活性化が期待されます。プロジェクトは2027年に契約締結、2033年までの開通を目指して進められています。(RTHK)

復活節の入出境数格差、小売業へ影響
香港政府の統計によると、イースター連休を含む5日間で香港市民約246万人が出境し、入境旅客の約62万人を大きく上回りました。特に17日と18日にピークを迎え、深センや西九龍駅、香港国際空港などで多くの市民が本土や海外へ向かいました。一方で、入境者数が少ないため、香港内の消費が減少し、小売業や飲食業に大きな影響を及ぼしました。香港餐飲聯業協会の調査では、飲食店売上高が通常の週末より約30%減少し、高級店では最大50%の落ち込みが予測されています。この状況を受け、試食イベントなどの地場消費を促す取り組みも行われましたが、市況の改善には課題が残る連休となりました。