モルックとはフィンランド発祥のスポーツ。
木の棒を投げて木の棒を倒し、先に50点取った方が勝ち。
ボーリングとダーツを合わせたようなスポーツ、と言われています。
激しい動きを必要としないので、子供からお年寄りまで、年齢や性別を問わず楽しめるユニバーサルスポーツです。
【第19回】「木棋叡鷹盃 / Wise Owl Cup」をリポート!
本日は、去る11/22に開催された「木棋叡鷹盃 / Wise Owl Cup」についてリポートしたいと思います。
とても盛り上がりましたよ~

シニアにスポットを当てた大会!主催は家族チーム「Molkky Monster」
さて、リポートの前に少し説明しますと、この大会は、チームの中に55歳以上の選手を必ず1名以上加えないといけないというシニアにスポットを当てた大会です。
大会の主催者は、民間のモルックチーム「Molkky Monster」。
「Molkky Monster」については第9回の連載でも書きましたが、朗朗こと黄逸朗くんを中心とした家族チームです。
「Molkky Monster」は、黄逸朗くんのママ、Janetの発案で、二年前に香港初の民間モルック大会「毛頭鷹盃 / Owl Cup」という大会を立上げ、大成功を収めました。
香港協会もその時から後援という形でサポートしています。
昨年は、キッズにスポットを当てたスピンオフ大会「リトルオウルカップ」も開始し、香港におけるモルックの普及に一役も二役も買ってくれています。
今回は、そのスピンオフ大会第二弾という位置づけです。
会場は「VNSAA St. Hilary’s School」
会場は、「リトルオウルカップ」と同じく旺角の私学「VNSAA St. Hilary’s School」。
今回、校長先生のRemusさんは、講堂と校庭に合わせて8コートも準備し、更に新品のモルックセットを4つも購入してくれました。
Remus校長も香港のモルック普及を力強く後押ししてくれている人物の一人です。
この大会の反響は上々で、16チームの定員に対し、それを8チームも上回る24チームの応募がありました。
そこで、急遽定員を拡大して開催する運びに。シニアたちのモルック熱、恐るべしです。
様々なチーム構成
大会当日、私は受付や試合結果の集計/記録を担当。
プレイヤーとしても、旧知のシニアチーム「自由隊」の助っ人として参加しました。
受付をしていると、毎月のランキングマッチや体験会などで顔を合わせたことのある面々が続々やってきます。
シニアだけのチーム、子供+両親+祖父母というファミリーチーム、高齢者センターに通うシニアとその施設スタッフによるチームなどなど。いろいろな形のチームがありました。
中には、「自由隊」のように、ランキングマッチで活躍するような選手が助っ人として加わっているチームもありますが、そのようなチームが必ずしも勝つわけではないのがモルックの面白いところです。

予選リーグスタート!下位トーナメントも。
試合は、香港協会会長の勞子諾さんの司会進行により開始。先ずは、8グループに分かれて予選リーグがスタート。
24チーム中、上位12チームが決勝トーナメントに進出します。下位12チームはそれで敗退決定ではなく、下位トーナメントに進むことが出来ます。
これは、モルック大会では非常に一般的なフォーマットで、敗者のケアも怠らず、みんなで楽しもうよ、という気持ちがこの方式にはよく表れていると思います。
今回は、St. Hilary ‘s Schoolに通う子供たちもお手伝いとして参加してくれており、中には果敢に審判を買って出る子も。
モルックの審判は点数計算を間違えられないのでなかなかのプレッシャーですが、子供たちは一生懸命得点を数えていました。
決勝トーナメント進出⁈
さて、私が助っ人として加わった自由隊は、エースBillyの活躍もあって見事予選をグループ一位で通過。
これは優勝目指せるぞ!、と全員で意気込んだのもつかの間、決勝トーナメント一回戦であえなく敗退。
悔しい結果となってしまいました。。。
シニアの大会、しかも人工芝、更に通常より短い試合時間、ということもあってか、大会を通して珍プレーや好プレーが続出。
非常に和気藹々とした雰囲気で大会は進んでいきました。

白熱の決勝戦!「F&Z」VS「東華三院」
決勝に残ったのは、現在ランキングマッチ2位につけるBig Eyeこと黎俊傑選手が助っ人に加わった「F&Z」チームと、この連載5回目にも登場してくれた85歳のモルッカ―羅章権さん率いる「東華三院」チーム。
「東華三院」のコーチを務めるKayaからは、羅さんが凄く上手になってきているという話を聞いており、実際映像で観ても非常に安定しているなぁという印象だったのですが、案の定決勝へと駒を進めてきました。
2セット先取方式の決勝は、緊張感漂う好ゲームとなり、F&Z、東華三院がそれぞれ一セットを取って最終セットへ突入。
しかし、第三セット、F&Zが11点リードしている場面で惜しくも時間切れとなり、後攻の東華三院・陳漢曼さんによる最後の投擲。
ここで決まらなかったら負け、というプレッシャーのかかる場面で、女性モルッカ―の陳漢曼さんが見事に11点を決める!!
今日イチ盛り上がった場面でした。
優勝チームは⁈ 緊張感Max!モルックアウトに突入
決勝はまさかのモルックアウト(サッカーで言うPK)に突入という前代未聞の展開に。
決勝がモルックアウトというのはこれまで見たことがありません。

参加者全員が観戦の為決勝コートに集まり、更に緊張が高まる中、東華三院の先行でモルックアウトが開始。
モルックアウトは私も何回か経験がありますが、一度のミスも許されないので、非常に緊張します。
モルックアウトとは?
合計得点が同点のチームが出てきた場合、モルックアウトと呼ばれるサドンデスで勝敗を決定。
メンバーそれぞれが1回ずつ投げて、その合計点で勝負をつける。
鈴木シングルで倒せばピンの数字が稼げるけど、複数倒すと倒した本数のみの点数になってしまう!
セオリーとしては、先ず一番安全な8を狙うのですが、両チームとも緊張のせいか複数本倒してしまい、点差はつきません。
しかし、東華三院の二投目、呉恵卿さんの投擲が10のみに命中!!このビッグスローのお陰で、東華三院が見事優勝を飾りました。
東華三院は、助っ人も加えず、シニア選手のみでチームを構成していました。
その陣容での優勝は、とても価値があると思います。
特に羅さんの投擲は素晴らしく、85歳を超えても日々進歩しているその姿には非常に感銘を受けました。
私もまだまだ頑張らないと!!


このWise Owl Cupは、主催者のJanetがシニア選手全員にメダルを送ったり、ミニゲームを設定したり、みんなが楽しめるよう非常に工夫を凝らしており、大成功だったと思います。
私も非常に楽しませて貰いました。
最近は海外の大型大会が続いてピリピリする時間が長かったのですが、久しぶりにモルックの楽しさを存分に味わわせて貰った気がします。
参加してくれたシニアの皆さん、主催のMolkky Monster、会場を提供してくれたRemus校長、お手伝いのキッズたち、皆さんに感謝をしたいと思います。


12/13(土) 「世界のカワノ」来港!「モルックマスタークラス」開催
さて、最後にモルック関連イベントのお知らせ。


「世界のカワノ」こと日本モルック界の第一人者、河野靖信氏が香港にやってきます!
それに伴い、香港でモルック普及を進めるカフェ「SOL COMMITTEE」が河野氏から直接モルックを学ぶことのできる体験イベント「モルックマスタークラス」を主催!!
世界王者から直接学ぶことのできるまたとないチャンスです。
12/13(土)は馬湾の「SOL COMMITTEEE」へGo!!!
- 期日:12/13(土) 11:00~13:00
- 場所:「SOL COMMITTEE」 ※馬灣珀麗路8號珀麗灣臨海廣場2樓1A號舖
- 参加費:50HKD
お申込みは、Contact Us – Ma Wan SOL Committee| 馬灣太陽系委員會か、私SUZUKIにご連絡頂いても構いません。
海や橋が一望できる場所で、世界チャンピオンにモルックを教えて貰う機会はそうそうないと思います。
イベントの後は、「SOL COMMITTEEE」名物のハンバーガーランチをエンジョイして下さい!!



練習参加については鈴木まで連絡下さい。
kameidoshoten@gmail.com
まとめ
- シニア必須参加のWise Owl Cup開催
- 主催は家族チーム「Molkky Monster」
- 会場は旺角のSt. Hilary’s School
- 24チーム参加で大盛況の大会に
- 決勝は東華三院が劇的優勝達成
- 12/13河野靖信氏の体験イベント
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- お問い合わせ:kameidoshoten@gmail.com













