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【第17回】モルック 香港代表への道!

モルックとはフィンランド発祥のスポーツ。
木の棒を投げて木の棒を倒し、先に50点取った方が勝ち。
ボーリングとダーツを合わせたようなスポーツ、と言われています。
激しい動きを必要としないので、子供からお年寄りまで、年齢や性別を問わず楽しめるユニバーサルスポーツです。

モルックの詳しいルールはこちら。

目次

【第17回】 超絶ハイレベル!謎のモルックシニア集団

先日、モルック仲間のToyoさんから耳を疑うような話を聞いた。

何でも、ヤバいくらいにハイレベルなモルックのシニア集団と出くわしたというのだ。

数人のお年寄りの集団で、ほぼ毎日モルックをしているらしい。

どのくらいハイレベルかというと、単品狙いが基本で、9mや10mをビシバシ当ててくるという。

信じ難い情報を届けてくれた日本人モルッカ―Toyo氏。アウトドアやカメラにも精通。

  

91歳の長寿モルッカ―も?!

9~10mをビシバシ??

にわかには信じられない話である。

それが本当だとしたら、AnsonやWymanなど遥かに超えている。

日本のトップ選手よりも上だろう。

いや、本場フィンランドやフランスの選手よりも上ではないだろうか。

更に驚くことに、その集団の中には91歳の長寿モルッカ―もいるという。

シニアモルッカー達との出逢い

Toyoさんの話はこうだ。

ある日、モルック練習に適した公園を探していたところ、シェッキヤムに良さそうな公園を見つけた。

そこで練習していたら、お年寄り集団から声をかけられ、一緒にモルックをすることになった。

まぁせいぜい老人ホームかどこかでちょっと触ったことがあるだけだろう、と思っていたら、エゲツないほど上手い。

最近一人練習を始め、実力がメキメキと伸びているToyoさんでも全く敵わない。

コンクリート上での練習が生み出した鬼強なシニアモルッカー

これはお手上げだ、ということになり話を聞いてみると、彼らはほぼ毎日練習しているらしい。

しかも、何故かコンクリートの上で練習している。

その為、スキットルが飛び散り易く、すぐ単品打ちを求められる盤面になってしまう。

そんなコンディションで日々モルックを楽しんでいる為、自然ととんでもない投擲精度が身につき、鬼強なシニアモルッカーになったということらしい。

実際、Toyoさんも彼らのホームであるコンクリグラウンドでプレイさせて貰っており、その時の画像を見せてくれたのだが、そこに写っているスキットルがどういうわけか妙に白っぽい。

Toyoさんの説明によれば、コンクリの上でプレイしているので、スキットルのダメージ防止、破損防止の為に白いガムテープでスキットルをグルグル巻きにしているとのこと。

確かに、コンクリなどの硬い地面では、スキットルもモルック棒もすぐ傷んでしまうし、命中時の飛び散りも大きく若干危険なので、我々協会としては土や芝などでのプレイを推奨しているのだが、やはり彼らも我々と同じく相応しい場所が確保できていないモルック難民の一種なのだろう。

いずれにしても、そんな過酷なプレイ環境がエグ過ぎる投擲精度を涵養したのに違いない。

Toyoさんが見せてくれた画像は、プレイ中にモルッカーリの後ろ側から盤面を撮影したものなので、プレイヤーたちも皆後ろ姿である。

そのことも一層彼らの正体を謎めかせた。

一体何者なのだろう?

話を聞いたのは、つい先日開催された香港最大の個人戦大会の場で。所々青空も見えてモルック日和だった。

謎に包まれた鬼強シニア集団

私も、曲がりなりにも協会の副主席を務めているぐらいなので、香港のモルックシーンには精通している自負がある。

世界を目指しているようなガチモルッカーはみな顔馴染みだし、そこまでガチではなくとも、たまに大会に参加している、或いは大会参加まで行かなくともプライベートで頻繁に楽しんでいる、などというモルッカ―もある程度は把握しているつもりだった。

大澳のエドモンドやIT勤務のジミー・Yなど、滅多に大会には出ないが、代表になれるレベルの実力がある野良モルッカ―の存在も知っている。

しかし、この鬼強シニア集団の話は全く耳にしたことが無い。。。

この時、一緒に話を聞いていたベテランモルッカーのKLも知らないという。

KLは香港モルックシーンの黎明期を知る人物だが、彼も知らないということは、鬼強シニアたちはどれだけひっそりとモルックをしてきたのだろうか。

Toyo氏の話を聞いていた際の画像。写真好きなKLの奥さんが何故か撮影してくれていた

練習場所までも隠れスポット?

また、場所がシェッキヤム(石蔭)というのも話を更に盛り上げる。

Toyoさんからシェッキヤムと聞かされた時、私はこの地名を知らなかった。

普段から地名には敏感で、香港在住17年になる私が知らないというのもまあまあレアだと思う。

シェッキレイ(石籬)の近く、と教えられ、ようやくピンと来たが、山に近いエリアなのでちょっと隠れ里感もあるな、と感じたのは大げさだろうか。

Toyoさんはすっかりこの鬼強シニアモルッカ―集団と仲良くなったようで、私が「ぜひ会いに行きたい!」と言うと、いつでも紹介しますよ、とのこと。

うーん、これは楽しみになってきた。

早速日程調整せねば。

次回の連載では、この隠れ里に住む謎の鬼強シニアモルッカ―集団の正体を明らかに出来ればと思います。

「香港オープン」12月14日(日)に開催決定!

さて、最後に大会のお知らせを三つ(多くてすみません)。

香港最大のモルック大会である「香港オープン」の開催が12/14(日)に決まりました。

この大会は国際大会となっており、海外からもモルッカ―たちがやってきます。

試合方式は1チーム2名~4名の団体戦です。

昨年は日本からも4チームの参加があり、大変盛り上がりました。

規模は小さいですが、物販も予定されております。

香港一のモルックの祭典へのご参加、是非ご検討下さい!!

毎月開催!ランキングマッチ

こちらは毎月のランキングマッチ(全港木棋排名賽)。

今回はシングルスなのでお一人から参加可能。

お気軽にどうぞ♪

シニア向け大会「ワイズオウルカップ」

最後はシニア向けの大会、ワイズオウルカップ。

こちらはモルックモンスターのJanet主催の大会。

一チーム2~4人の大会で、55歳以上の選手が一人でもいればOK。

室内での半日大会なので、シニアのビギナーにもおススメ。

参加ご希望の方はお気軽に鈴木までご連絡下さい!

鈴木

練習参加については鈴木まで連絡下さい。
kameidoshoten@gmail.com

まとめ

  • モルックは年齢問わず楽しめるスポーツ
  • シェッキヤムに謎の鬼強シニア集団出現
  • 毎日コンクリ練習で驚異の精度を獲得
  • 91歳現役モルッカ―が単品狙い連発
  • 白ガムテ巻きスキットルで耐久対策
  • 香港最大の大会「香港オープン」開催決定

                 

次回は11月26日 公開予定!

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基本情報

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この記事を書いた人

香港モルック協会(中国香港木棋総会)副主席

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