モルックとはフィンランド発祥のスポーツ。
木の棒を投げて木の棒を倒し、先に50点取った方が勝ち。
ボーリングとダーツを合わせたようなスポーツ、と言われています。
激しい動きを必要としないので、子供からお年寄りまで、年齢や性別を問わず楽しめるユニバーサルスポーツです。
【第14回】モルッカーの練習内容を紹介!
さて今回は、我々モルッカーの練習内容について、一体どんなことをやっているのか、簡単に説明したいと思います。
全てがアバウト!おしゃべりを楽しみながらの練習
この連載では、香港代表やら世界大会やら何とも大仰なことばかり書いているので、日常の練習ではさぞ専門的な、密度の濃い練習をしているのでは、と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
基本は、公園に集まって、ただひたすらおしゃべりをしているだけ。
練習と呼ぶにはとても恐れ多い内容です。
一回の練習時間は2~3時間になることが多いのですが、その間、おしゃべりばかりしていて殆ど棒を投げない人もいたりします(実は私もその口です)。
そもそも、みんな時間通りには来ないし、時間前にさっさと帰る人もいます。
全てがテキトー、全てがアバウト、これが香港におけるモルックの現状です。
こういう現状では、香港での世界大会などまだまだ夢の話だなぁ…

黙々練習!職人型プレイヤーも
中には、縦投げ名人のWymanのようにあまりお喋りにも参加せず、黙々と投げている職人型プレイヤーもいますが、そういう人は圧倒的に少数派で、殆どの練習参加者はおしゃべりをしたり、休憩したり、携帯を弄ったりしています。
たま~に誰かが突然音頭を取り、「今日はロブショットの練習をしよう!」、「今日は遠距離メインでやろう」などと言い出すこともあるのですが、それもあまり長続きはしません。
無理なくゆるい雰囲気で活動
このダラダラした練習はスキルアップや強化といった競技レベルの向上という観点ではほぼ0点だと思いますが、前向きに言えば、ゆるさを標榜するモルック的にはもしかしたら100点かもしれません。
とにかくゆるい雰囲気で活動しております。
それでも敢えて練習(120分)の一例をタイムスケジュールで示すと、
各自ウォームアップ(好きな距離の投擲)
練習試合
休憩
練習試合

というような感じです。
実践を通して学ぶ試合メインの練習
大勢で集まる時は、どうしても試合メインになってしまいます。
初心者や経験の浅い方がいる場合は、最初にその方の為に簡単な講習的内容も設けますが、それもせいぜい15分ぐらい。
その簡易講習が終わればもう実戦開始です。
どんなスポーツでも、全ては実戦を通して学んでいくものですから…。
もう一段階成長する為の反復練習
ただ、試合ばかりやっていると、これ以上は伸びないな、と感じる時がいつか来ます。
そこからもう一歩上に行きたい、と思うと、他のスポーツ同様、地味でつまらない反復練習を始めなければなりません。
8mをひたすら投げる、3.5mのロブショット(ふわり)をひたすら投げる、相手のスキットルを遠くに飛ばす「飛ばし」を繰り返す…等々。
私も、モルックを始めて半年経ったぐらいに、一人で夜な夜なそんな練習を始めました。
それである程度力がついて、ようやく、香港人の先輩モルッカ―に認めて貰えた気がします。

練習場所
ちなみに、私たちは、協会が使用権を持っている油麻地の練習場「善行中心」や深水埗公園、観塘の海濱公園などで練習をしています。
特に、最近、土曜日の午後などは深水埗公園で練習している確率が高いです。
ご興味ある方は是非是非お気軽にご参加下さい。

鈴木までご連絡ください。
kameidoshoten@gmail.com
まとめ
- 練習は公園でゆるくおしゃべり中心
- 試合形式が練習のメインスタイル
- 簡易講習は初心者向けに実施
- 実戦だけでは限界を感じる瞬間も
- 上達には地味な反復練習が必要
- 深水埗公園での練習頻度が高め
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