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【第12回】金融都市香港で始める!資産運用のAtoZ

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【第12回】もし香港で死んでしまったら私の資産ってどうなるの?

「死」なんて遠い話だと思っていませんか?でも海外に住んでいる限り、少しは考えておくべきかもしれません。まだまだ健康だとしても事故に遭う可能性はゼロではありません。もし香港で急にあなたがいなくなったら、あなたの財布やアカウントはどうなるのでしょうか?

香港の銀行口座は凍結!

まず知っておくべきは、香港での死亡が確認されると銀行口座は凍結されてしまいます。資産額によりますが、もし日本の家族がそれを引き出そうと思った時はかなり面倒な手続きが発生する可能性があります。

デジタル資産はどうなる?

仮想通貨やネット証券などに入っている資産はその存在すら家族は気が付かない可能性があります。これらの資産を取り戻そうとした場合、証券会社や取引所とのやり取りが発生するとともに上記の銀行と同じように香港内での相続手続きが必要になります。

日本と香港の相続手続きの違い

日本は相続税こそありますが、手続き自体は香港に比べると比較的やることは限られています。一方香港は亡くなった方の資産は裁判所が絡んで「Probate」という手続きが発生します。これを日本の相続人が自分で行おうとするのはかなり困難で、弁護士などの専門家に依頼する必要が出てきます。当然そこに対する費用もかかってきますし、手続き完了まで1年〜3年かかると言われています。

準備しておくべき3つのこと

資産リストを作る

香港にある銀行口座や証券口座、保険証書などはまとめておき、ログインパスワードなどは記録しておきましょう。金庫があればベストですが、鍵がかかる場所に保管しておきましょう。

「香港の連絡人」を決めておく

香港在住の友人や同僚に「もしもの時の連絡役」をお願いしておくと、現地での手続きがスムーズになります。

面倒な手続きが発生しないように準備しておく

日本の家族は英語や中国語なんて話せないよという方は「Probate」手続きが発生しないように準備しないといけません。

他にもいろいろありますがその対応方法は千差万別です。いっそ資産を持たないというのも一つの方法ですが、せっかく香港という資産運用に有利な国に住んでいるのであればこれを使わないのはもったいないことです。適切な対策をとりながら運用を行うにはやはり専門家に相談するのがいいと思います。

まとめ

  • 死亡確認後、香港の銀行口座は凍結
  • デジタル資産は家族が気づかない可能性
  • 香港の相続は裁判所の手続きが必要
  • 手続き完了まで1〜3年かかることも
  • 資産リストとログイン情報を整理
  • 香港の連絡人を事前に決めておく
Insurance110 近藤

残された家族の為にも、「もしも」に備えましょう!

次回記事は 11月13日 公開予定!!

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この記事を書いた人

香港在住4年。プリンに乗ってるカラメルが好き♪

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