恵康(Wellcome)が価格戦略強化
恵康(Wellcome)を運営するDFIリテールグループは、深圳との物価差に対応するため、香港の店舗で積極的な値下げを行っているとSouth China Morning Postが報じました。これは、香港市民が食料品を求めて越境する傾向が強まっていることへの対策であり、価格競争力を高めることで顧客の呼び戻しを図っています。
同社は流通業者を介さず、産地から直接仕入れる「ダイレクトソーシング」に注力しており、最大で15〜20%の価格引き下げが可能になるとしています。実際に、HK$5で販売されている葉物野菜パックは大きな人気を集め、野菜の売上は40%増加しました。
さらに、DFIは中国の生鮮食品配送サービス「叮咚買菜(Dingdong)」と提携し、高品質な野菜を深圳並みの価格で提供しています。香港での週・月単位の買い物をより手頃にすることを目指すとしています。
五洋建設、香港国際空港の無人交通インフラ整備工事を受注
五洋建設株式会社は2025年8月6日、香港機場管理局より「Airport Tung Chung Link」建設工事を受注したと発表しました。工事内容は、香港国際空港と東涌(トンチョン)地区を結ぶ無人交通車両専用道路および駅舎の建設で、受注金額は約415億円、工期は約4年間を予定しています。
このプロジェクトは、空港周辺の交通インフラ整備の一環であり、将来的な空港利用者の増加に対応するための重要な取り組みとされています。総延長約3.8kmの区間において、既存護岸の改修、地上道路、高架橋、駅舎・停留場などが建設される予定です。
五洋建設は1986年に香港営業所を開設して以来、数々の大型工事に携わってきました。特に2016年には香港国際空港第3滑走路の地盤改良工事を担当しており、今回の受注も同社の技術力と実績が評価された形です。

終戦記念日に向けて総領事館が注意喚起
在香港日本国総領事館は8月8日、終戦記念日である8月15日(金)に向けた注意喚起を発表しました。今年は戦後80周年にあたり、例年同様、中環地区では先の大戦に関する抗議活動が行われる可能性があるとしています。
特に、交易広場(Exchange Square)周辺では、横断幕やマイクパフォーマンスによる抗議が予想されるため、外出時には最新の治安情報を確認し、周囲への警戒を怠らないよう呼びかけています。また、抗議活動に遭遇した場合は近づかず、撮影やSNS投稿などの行為も控えるよう求めています。
さらに、外出時には香港IDなどの身分証明書を携帯し、不審物には近づかないよう注意を促しています。万が一トラブルに巻き込まれた場合には、速やかに総領事館(電話:852-2522-1184)へ連絡するよう呼びかけています。
「ちいかわラーメン豚 香港」旺角にオープン
株式会社パルコは、人気キャラクター『ちいかわ』のラーメン店「ちいかわラーメン豚 香港」を2025年8月16日より、旺角の商業施設ランガムプレイスに期間限定でオープンします。国内で人気の店舗が海外初進出。香港の飲食グループ「Flames Concepts」とのフランチャイズ契約で実現し、キャラクターを模したはんぺん付きラーメン3サイズや特典ステッカーなど、日本と同様のサービスが楽しめます。




【店舗情報】 ちいかわラーメン豚 香港
- 会期:2025年8月16日(土)~ ※店休日未定
- 営業時間:11:00~22:00(受付終了 21:15)
- 場所:Langham Place 12F Shop 13(旺角駅直結)
- 席数:約87席(店舗面積 約230㎡)
奈良美智《Pinky》、香港で初のオークション出品へ
日本人アーティスト、奈良美智の代表作《Pinky》(2000年)が9月28日のフィリップス・オークション香港イブニングセールに初出品されます。予想落札価格は約11億6千万円〜15億4千万円。本作は奈良が日本へ帰国した転機の年に制作され、希少な「顔と肩」構図の一点。純真さと哀愁を湛えた少女像が特徴で、作家の内面や音楽的影響も反映されています。現在ロンドンで展示中で、奈良作品の市場価値向上にも注目が集まっています。
