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【第23回】モルック 香港代表への道!

目次

【第23回】一度投げればクセになる!! モルック完全ガイド

モルックとはフィンランド発祥のスポーツ。
木の棒を投げて木の棒を倒し、先に50点取った方が勝ち。
ボーリングとダーツを合わせたようなスポーツ、と言われています。
激しい動きを必要としないので、子供からお年寄りまで、年齢や性別を問わず楽しめるユニバーサルスポーツです。

誰でも楽しめるユニバーサルスポーツ

モルック ルールと遊び方 | モルック日本総代理店

香港も肌寒い季節になっていますが、この季節は絶好のモルックシーズンです。

投げても投げても汗をかかない。

集中して練習するにはもってこいの季節と言えます。

これが日本だったら、指がかじかんで投げるのも一苦労だろうなぁ、といつも思います。

さて、そんな訳で、この季節は大勢で集まって投げる機会も多いので、改めてモルックのルールについておさらいしておきたいと思います。

毎回上のOHSサプライさんのリンクに頼るのも良くないですしね。

投げ方・得点・基本のプレイ方法

冒頭でも書いている通り、モルックは木の棒を投げて木の棒(ピン)を倒し、50点到達を目指す競技です。

投げる棒は少し長くて、この投げる棒のことを「モルック」と言います。

でも、それだと競技名と同じでややこしいので、日本語ではモルック棒というのが一般的です。

狙われる木のピンは、モルック棒に比べて少し短く、端面の片方が斜めにカットされています。

このピンのことをスキットルと呼びます。

手前の棒がモルック棒。後ろに立っているのがスキットル(ピン)。

スキットルは全部で12本あり、それぞれに1から12までのどれかの数字が書かれています。

このスキットルをめがけてモルック棒を投げ、50点を目指すのです。

これだけだと、どうも面白くなさそうですよね?

木の棒を投げて木のピンを倒す。

なんなんだそりゃ。

いよいよ自動運転が登場し、AIが宿題をやってくれるというこの令和の時代に、何故そんな原始的なゲームをやらないといけないんだよ、と思いません?

これだけで食い付いてくる人がいたとしたら、その方は相当特殊な人に違いありません。

散らばるスキットルがゲームを生む!

さて、とりあえずルールについて書き続け、何とか原始レベルを脱却したいと思います。

モルックの得点のカウントの仕方には、二通りあります。

  • 一度の投擲でスキットルを複数本倒した場合 ⇒ 倒した本数が点数となる
  • 一度の投擲でスキットルを一本だけ倒した場合 ⇒ 倒したスキットルにかかれている数字が点数となる

つまり、例えば、一回投げて、12本全部倒れた場合は12点。

5本倒れた場合は5点。

一回投げて、7と書かれているスキットルだけが倒れた場合は7点。

3と書かれているスキットルだけが倒れた場合は3点。

一回投げて、2と書かれているスキットルと、8と書かれているスキットルが倒れた場合は、2+8で、この場合は10点…?

ではなく、これは上記の①のルールが適用されるので、2本倒れて2点となりますね。

モルックを楽しくさせる「3つのキモ」を教えます!

まずはここ!モルックの得点ロジック(キモ1)

相手と交互に投げ合って、上記のようにポイントを加算していき、先に50点になった方が勝ち、というルールなんです。

このあたりから、ちょっと面白くなってきません?

モルックには、この競技を面白くしている肝のようなルールがいくつかあるのですが、このポイント加算のルールが「キモ1」です。

ゲーム開始時のスキットルの配置。こんな風に12本一塊になって立っています。狙うはストライクの12点!

散らばるスキットルがゲームを動かす(キモ2)

そして、「キモ2」は、スキットルの立て直し。

スキットルは、棒が当たって倒れたらそこで回収される訳ではなく、倒れたらその倒れた地点で立て直し、引き続きゲームが続いていきます。

つまり、フィールドには常に1から12までのスキットルが存在し続けるのです。

ゲーム序盤の写真。プレイヤーとスキットルの距離はまだ3.5~4mくらい。

ゲームスタート時、スキットルは、プレイヤーの3.5m先に、ビリヤードのボールのように12本一塊で立っているのですが、棒が当たるとどんどんフィールド上に散らばっていきます。

プレイヤーからの距離もどんどん遠くなっていきます。

ゲーム終盤になれば、プレイヤーから10m近く離れた位置に立っていることもしばしば。

ちなみに、投擲は上投げではなく、下投げ。

下投げというのは、的を狙うのがなかなかに難しく、3.5mぐらいなら目をつぶっても当たるかもしれませんが、9mや10mともなると当てるのは至難の業。

かなりの投擲技術が必要になってきます。

“50点ジャスト”が勝負を決める(キモ3)

試合終盤の盤面。画像左に立っているスキットルは投擲者から約8m、右のスキットルは約10mの距離。

そして、モルックを面白くしている「キモ3」は、50点ちょうどじゃないと「上がり」にならないこと。

例えば、48点の時に、5のスキットルを一本だけ倒して5点取りました。

よっしゃー、50点到達、俺の勝ち!!

とはならないんです。

48点の時は、必ず2点を取り、50点ちょうどにする必要があります。

50点ちょうどじゃないと上がれないのです。

50点を越えるとどうなるか?

実は、50点を越えるとペナルティがあり、25点に戻ってしまうのです。

どうでしょう?

このあたりで一気に面白くなってきてませんか?

つまり、50点ちょうどにする道筋を、その状況に応じて戦略的に考えていく必要があるのです。

盲目的に高い点数ばかりを狙って行けばよいということでは無いのですね。

人工芝でのプレー。人工芝は棒が弾むので思ったように当たらず3ミスになりやすい。

例えば、自分たちは43点、相手チームは45点という場合。

自分たちが投げる番だけど、7番スキットルは10m先。

相手が必要としている5番スキットルは4m先。

7番スキットルが欲しいけど、10mの遠投を当てるのは自信が無い。

どうしよう?

ここはとりあえず近場にある5番スキットルを遠くに飛ばして相手が上がるのを妨害した方がいいのか、或いは、ギャンブルにはなるが、10mの遠投にトライして上がりを狙うのか。

むちゃむちゃ判断が難しい場面です。

10mに当たらないと、相手のターンになり、近いところにある5番を取られてジ・エンド。

であれば、やっぱり相手の欲しい5番に当てて、少しでも遠くに追いやった方が良いのか。

これを判断するには、次の投擲者が誰なのか確認するのも大切です。

もし、経験豊富で遠投が得意な選手の番なら、トライするのもいいでしょう。

でもそうでないのなら、やはりリスクを避けて、相手の妨害に専念するべきかもしれません。

と、一気に戦略的な場面になってきました。

モルックがダーツとビリヤードを組み合わせたようなスポーツと言われる所以がこういうところです。

投擲の正確性と勝利に至る戦略性。

この二つを兼ね備える必要があるのですね。

それから、上のような緊迫した場面では、プレイヤーの性格が非常によく表れます。

山っ気のある根っからのギャンブラー体質の人は絶対10mにトライするでしょうし、他人の邪魔が好きだったり、常に悪いことばかり想定している根暗な後ろ向き野郎は必ず4mを狙って妨害して来るでしょう。

人間性が垣間見えるのも面白いところです。

ちなみに、3回連続で何にも当たらないと自動的に負けになる、というルールもあります。

始めたばかりの頃は、僕もこの3ミス負けが非常に多かった。。。

パッと見、牧歌的過ぎて原始のレベルではあるのですが、やってみると意外に頭脳も使い、近代感が増してきます。

そう、ルックスは原始ですが、体感は近代なスポーツなのです。

細かいルールは他にもいくつかあるのですが、まぁおおよそはこんな感じ。

でも、これでも面白さは伝わらないだろうなぁ。。。

あとは、もし宜しければ、YouTube動画でも見てみて下さい。

日本国内のモルック競技人口は現在300万人を超えているだけあって、モルック関連の動画は無数にあります。

どれを観ればいいのか分からないくらいです。

次回は、モルック関連動画を改めて紹介したいと思います。

ポイント

  1. モルックは誰でも楽しめる投擲スポーツ
  2. 得点は「本数」か「数字」で決まる
  3. 倒れた位置で立て直す独特の展開
  4. 50点ジャストでのみ勝利できる
  5. 盤面変化で戦略性が大きく問われる
  6. 遠投・妨害など心理戦も魅力の一つ

次回は3月4日公開予定!

これまでの記事はこちらからチェック!

基本情報

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この記事を書いた人

香港モルック協会(中国香港木棋総会)副主席

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