<第1回>結婚を決めたらまず
2025年2月、日本人男性の筆者は香港人の女性と結婚しました。
パートナーと付き合い始め、個人差はあるものの時期が来たら結婚を意識される方も少なくないでしょう。そこで、実際私たちが香港にて入籍した流れを、順を追って解説付きでお話しさせていただきます。
弁護士や専門家には依頼していませんので、あくまでも個人で行なったものとして参考にしていただければ幸いです。
前提として、2025年2月時点で、共に婚姻歴の無い香港在住日本人男性(筆者)と香港人女性が籍を入れるまでのお話です。
Bridegroom(筆者)…香港在住日本人(非永久居民)
Bride…香港人
とりあえすネットで調べる
「結婚」するにあたり、もちろんお互い経験もなくとりあえずネットで調べてみました。どうやら日本で先に行う方法と、香港で先に行う方法があるようですが、パートナーは日本に住んでいないため、先に香港で行うこととなります。日本で先に国際結婚をする場合は、外国籍のパートナーが日本での中長期在留資格を取得していることが要件だそうです。
また、私たちは、ホテルやレストランを貸し切った結婚式をせず、役所に身内だけを集めて、シンプルに英国式の調印式を行おうということになりました。
そう決めてからまず行き着いたのは、香港政府のウェブサイトにて婚姻登記所の予約をする、ということでした。
調印式の日どりを決める
まずは、調印式の希望日と、どの登記所にするかの設定からです。いつにしようかとパートナーと相談したところ、さすがは香港、風水で良い日取りを目処にします。
大まかな月が決まっていたので、ここという日を決めてまずは入籍日を予約します。予約は、概ね希望日より3ヶ月前から受け付け開始。筆者は2月15日を希望したところ、受付開始が11月1日午前8時からでした。
希望の婚姻登録所を決め、予約
良い日取りは集中することが多いため、日にちを決めたらすぐ予約に進むことをお勧めします。ちょうどその日は新設されたばかりの Tseung Kwan O が空いていたので即予約を決めました。ここは、新しいImmigration Officeと同じ建物内の登記所です。予約時にはお互いの香港IDが必要です。
各登記所により調印式場のキャパシティ(来場可能者数)と営業時間が異なります。また内装もそれぞれ若干異なりますので、お好みの内装や都合に合わせて選択するのが良いでしょう。
ちなみにTseung Kwan Oは式内背景のライトアップの色調まで選択可能、という素敵な気配りもあります。
香港の婚姻登録所は現在6か所あります
- City Hall Marriage Registry(Central)
- Cotton Tree Drive Marriage Registry (Central)
- Tsim Sha Tsui Marriage Registry(Tsim Sha Tsui)
- Sha Tin Marriage Registry (Sha Tin)
- Tseung Kwan O Marriage Registry(Tseung Kwan O)
- Tuen Mun Marriage Registry (Tuen Mun)
アポイント時に必要な書類・費用
ウェブ予約を済ませると、手続きのためにいついつの何時にどこどこの窓口まで来てくださいという予約案内がメールで送られてきます。なお、この予約案内に書かれている場所と日付と時間は指定できず、おそらく自動で割り振られているようです。
メールに記載された日時に従い、
- 両者の香港ID
- 外国籍の場合パスポート
- 永久居住者でなければ有効なVISA
※ 印刷した物が必要ですが、データがあれば当日窓口にメールで送信後印刷してくれます。 - 事前に記入またはPC入力した資料
※ Information Required for Registration of Marriage (通称MR21B)。ウェブサイトからPDFをダウンロードできます。 - 登録料 305 HKD
を用意し窓口へ。書類の確認や入籍日の確定、登録料の支払いが完了したのち、Bridegroomは申請内容に偽りがない旨のVow(宣誓)を読み上げ、婚姻調印式までの本登録が完了となります。
このコラムでは、3回にわたって「香港で国際結婚」する際に必要となる手続きについて筆者の体験をもとにご紹介します。
次回は「本登録から調印式までの準備」、続いて「婚姻調印式、日本への申請」についてご紹介します!

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