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【経済コラム】紅磡(Hung Hom)エリアの再開発計画

目次

紅磡(Hung Hom)エリアの再開発計画

高層ビル建設、ホテル、ヨットハーバーなど大型計画に

香港の立法会発展事務委員会は4月29日、紅磡(Hung Hom)駅周辺、南側にある海沿いエリア一帯の再開発について協議を行いました。その計画によると高さ230mの高層ビルを建設し、そこに展望台・ジップライン・空中散歩などのアトラクションを付設、他にはショッピングモール、ホテル、マンション、ヨットの停泊施設の建設が盛り込まれました。

紅磡駅はMTR東鐵線(East Rail Line)で深センと繋がっている交通ハブ駅です。近年は屯馬線(Tuen Ma Line)が開通して乗り換えが可能となり、九龍西エリアともアクセスが良くなりました。

尖沙咀東~紅磡南部の開発計画

海沿いの開発予定尖沙咀としては、

  • 尖沙咀東~紅磡南部までの現在の歩行者用道路を全長180メートルの「水」をテーマにしたプロムナードにリニューアル
  • そこに200隻分の停泊施設や水上レクリエーション施設を建設
  • 桟橋の跡地を利用し、2026年の第1四半期オープン予定で何らかの施設を建設

これら全てがスムーズに進めば2035年に完成するとしています。

紅磡駅~香港体育館周辺の開発計画

紅磡駅~香港体育館(Hong Kong Coliseum)周辺の開発予定は、

  • 海底隧道(Cross Harbor Tunnel)の出入り口手前にあるバス停に、上部を覆う形の建築物を建設、エアコン完備の待合室を設置
  • その建物上部には連絡通路、ショッピングエリア、タクシー乗り場を設置
  • 紅磡駅の北側と東側に公共のオープンスペース、憩いの場を設置
  • 紅磡駅~尖沙咀東の間の歩道橋は天井をガラス張りにリニューアルし、拡幅する
  • 香港理工大学(The Hong Kong Polytechnic University)~紅磡駅を結ぶ歩道橋を拡幅

これらは2037年までの完成を目指すとのことです。

紅磡は尖沙咀からほど近い距離にありながら市内の喧騒から少し離れており、地元住民の生活感があふれるエリアです。ビクトリアハーバーに面している海沿いは散歩に適していて花火も良く見えます。紅磡エリアは昔から日本人も多く住んでおり、香港理工大学や学生寮がある学生の街でもあります。再開発によって紅磡エリアがより便利に魅力的に生まれ変わることが期待されます。

(以上、H.S.Planning 2025年4月15日コラムより抜粋して転載)

まとめ

  • 紅磡駅周辺の再開発計画 高層ビル建設と観光施設整備 
  • 尖沙咀東~紅磡南部のプロムナードリニューアル 
  • 200隻分の停泊施設と水上レクリエーション施設設置 
  • 紅磡駅~香港体育館周辺に公共スペースと歩道橋拡幅 
  • 海底隧道近くのバス停に待合室・ショッピングエリア設置 
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この記事を書いた人

広東語が好き、おうちで香港料理に挑戦中。

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