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祖先を敬って墓参し、家族と一緒に春を感じる日
旧暦3月3日、毎年4月4日ごろ
中国の伝統的な祭日で、祖先を敬って墓参し、家族と春の自然を感じる行事です。旧暦3月3日と決まっており、毎年4月4日~6日頃に当たります。香港は休日になります。
清明節の「清明」は、「澄み切って明るい」という意味で、季節の変わり目と重なるこの祭りは、再生と新たな始まりを象徴しています。
香港における清明節
香港において、清明節には主に以下の2つの要素があります:
- 掃墓(そうぼ):祖先の墓を清め、花や食べ物を供える。
- 踏青(とうせい):春の自然を楽しむ外出やピクニック。
主な行事
- 墓参り(掃墓)
- 墓を掃除し、花・線香・食べ物を供えます。加えて、香港では「紙紮(祖先への冥土の貨幣)」を焼く習慣があります。
- 清明節当日は、多く家族が、たくさんの荷物をもって山に登り、掃除を終えた後、墓の前で食事をします。
- 春のピクニック(踏青)
- 花見のように、家族で野山に出かけ、食事を楽しみます。中国では「風揚げ(凧あげ)」をする習慣も。
- 季節の食べ物
- 草仔粿:よもぎ餅に似た緑色の団子。日本の「草餅」と同じくヨモギを使用し、春の味覚として親しまれます。
香港での清明節あるある
- 清明節のための臨時バスが運行される
- お墓が多い山林エリアでは、墓参する通行人が殺到するため、自家用車の通行を規制し、臨時バスを増便するなどの措置が敷かれます。
- 紙紮の最新モデルが話題になる
- 清明節に限らず、死者を弔う儀式で必ず燃やされる「紙紮」。主に「死後の世界でお金に困らないように」とお金に模した紙紮を燃やしますが、ほかに、生活に必要なグッズも精巧に作られ、販売されています。
- 最近は紙紮に「iPhone」や「Switch」といったグッズが登場していると話題になっています。
- 紙紮の延焼で火事が多発する
- お墓で紙紮を燃やす際に、墓の周囲に点火して、火事が起こりやすくなります。去年(2024年)は、計41件の山火事が通報されたとか。

まとめ
- 祖先を敬い墓参りする祭り
- 春の再生と新たな始まり
- 香港では掃墓と踏青が中心
- 紙紮を燃やし冥土の支援を
- 草仔粿で春の味覚を楽しむ
- 墓参りで火事が発生するリスク

先祖に感謝!