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【第12回】モルック 香港代表への道!

目次

モルックとは?

モルックとはフィンランド発祥のスポーツ。
木の棒を投げて木の棒を倒し、先に50点取った方が勝ち。
ボーリングとダーツを合わせたようなスポーツ、と言われています。
激しい動きを必要としないので、子供からお年寄りまで、年齢や性別を問わず楽しめるユニバーサルスポーツです。

モルックの詳しいルールはこちら。

モルック ルールと遊び方 | モルック日本総代理店

新シーズンを前に、改めて思うこと。

世界大会の熱気も冷めぬ間に、香港ではモルックの新シーズンが始まります。

ポーランドでメダルを獲ることは叶いませんでしたが、来年こそは必ずメダルを持って帰りたい!

世界大会から帰国し、休む間もなく新シーズンが始まります。

モルック人口の増加こそが選手レベルの底上げの鍵!

その為には、トップ選手の強化も大切ですが、新しい人材の発掘も大事だと考えています。

そこで普及活動が重要になってくるのですが、相変わらず香港では普及活動が成功しているとは言い難い状況が続いています。

その理由は多々あり、詳しく書くと長くなってしまうので割愛しますが、今回は改めて普及活動の一環として、私が思うモルックの魅力を書きたいと思います。

私が思うモルックの魅力!

スポーツとして面白い

モルックは純粋にスポーツとして面白いです。

今まで、私は多くの人にモルックを紹介してきましたが、「面白くない」と言われたことは一度もありません(「面白くなさそう」は何度もありますが…)。

ほぼ100%の人が、「やってみたら意外に面白かった」と言ってくれます。

50点に至る道筋を考える戦略性と正確な投擲技術の融合で成り立つスポーツなので、頭脳派にも肉体派にも楽しめるのだと思います。

シングルスだと頭脳と技術を両立させないといけませんが、チーム戦の場合は仲間で戦略と技術の役割分担をしてゲームを進めることも出来ます。

5分あればすぐ覚えてしまうくらいルールもシンプルなのですが、意外に奥が深くやり込み要素があるので飽きない。

よくできたスポーツだなぁ、と思います。

このスタート時のピン(スキットル)の配置も絶妙

また、現場観戦は勿論のこと、カメラワークや編集さえしっかりしていれば映像での鑑賞にも十分堪えうるスポーツです。

ここでこの大技決めてくるか、というような必殺技を楽しむ要素もありますし、プレイヤーも多種多様で、縦投げの人がいたり、バックハンドの人がいたり、座って投げる人がいたり、ダンスをするようなフォームの人がいたり、変化に富んでいます。

しかも、野球やサッカー、マラソンなどのように観戦に二時間も必要、ということが無く、一試合当たり15~30分程度でサクッと観れてしまいます。

タイパ重視の若者世代にはピッタリ。

やっても見ても面白いスポーツなので、モルックの持つポテンシャルはとても大きいと思います。

とにかく手軽

ここ20年ぐらい、ランニングがずーっと流行していますが、そこでは手軽という要素も大きかったかと思います。

実は、モルックも同じぐらい手軽で、公園や河原など、ちょっとした空間があればどこでもプレイ出来ちゃいます。

専門の競技場や体育館に行く必要はありませんし、モルックセット以外特別な道具も不要です(モルックセットが若干重い、というのは欠点ですが…)。

この手軽さが継続の源でもあるし、モルックが多種多様に展開をみせているジャンピングボード要素の一つでもあります。

人との交流に繋がる

モルックをやっていると、友人知人がかなり増えます。

私は基本インドア派で、一人でこそこそ生活するのが好きなタイプなのですが、モルックを始めたら友人知人が急に増えて人生変わった感が出て来ました。

そもそもチームスポーツの要素が濃いので、他人と関わる部分は大きいのですが、モルックの場合は味方だけでなく対戦相手との交流もかなりあります。

また、ゆる~く楽しくやろうぜ、というチルな思想がモルックコミュニティの底流にあるので、試合前の握手から始まり、ゲーム中は仲間に対しては勿論、相手に対しても拍手などでプレーを称えることが普通ですし、対戦後はみんなで写真撮影して終わる、というやたらフレンドリーなフォーマットがあります。

先日の世界大会では、試合前に我がチームの女性メンバーが欧州の相手選手にキスされるという場面もありました(勿論カルチャーの違いということで処理しておきました……)。

試合後はこんな感じで写真撮ったりします。基本はみんなフレンドリー

友好の最たるものが、缶バッジ交換です。

チーム独自の缶バッジを用意しておき、試合後や試合前にお互いに交換するのです。

試合が多い世界大会では、一度に30個も40個も集まることがあるので、管理がなかなか大変なのですが、欧米では缶バッジを集めている方もいるようで、対戦していないのに缶バッジだけくれないか、と声をかけられたり、逆に、これどうぞ、と一方的に渡されることもあります。

自分の大量の缶バッジコレクションを帽子やカバンにつけている、一目でベテランモルッカ―だと分かるような選手も多いです。

一回の大会でも結構多くの缶バッジを貰います。中にはシールやマグネットというチームも

逆に、こういった友好要素を一切排し、写真撮影にも応じないようなガチガチの競技モルッカ―もごく稀にいるのですが、そういったプレイヤーはコミュニティから白眼視されがちです。

彼らはルールの適用にも非常に厳格で(本来はごく当たり前のことなのですが)、投擲後のモルッカ―リ越えで大揉めしている修羅場を見たことがあります。

個人的には、ゆるもガチもどっちもいいと思うのですが、ここの乖離を埋めていくのが、今後のモルック界の課題かなぁ、と思います。

海外だとユニフォーム交換も一般的。先日は少年からも交換を申し込まれたが小さくて着れない…
世界に通じている

個人的にはここが最も気に入っているのですが、本連載で何度も言及している通り、モルックには世界大会があります。

この世界大会には簡単に出場することができ、世界の列強たちと非常にスリリングな試合を楽しむことが出来ます。

前回のポーランド大会だけでも、私が対戦した人々の国籍を挙げると、日本、フランス、フィンランド、エストニア、ハンガリー、ベルギー、イタリア、チェコ、スイス、スロバキア、ポーランドと11か国もあります。

雑談したり練習試合をした人も含めれば、更に増えるでしょう。

今のところ欧州に偏っていますが、今後はアジア勢も増える見込みですし、どんどんワールドワイドなスポーツになっていくことは間違いありません。

また、世界のモルックコミュニティにはスタープレイヤーのような方々も多く、世界のカワノこと河野靖信氏(日本)、赤髪のフローランことフロランタン(フランス、今年は黒髪になってた)、レジェンドモルッカ―・ヤケ(フィンランド)等々、まるでワンピースの七武海や四皇のようなプレイヤーたちに挑戦することも出来ます。

サッカーの大会に出たらメッシがいて、一緒に試合が出来た!、なんてこと普通無いですよね?

でも、モルックだと割とそういうことが普通にあるんです。

中央が「赤髪」フローラン。 とにかく力で押してくるパワープレイヤー。

その他にも、ビジネスとして急成長していたり、世代や性差を越えて楽しめるとかいろいろあるので、それらについてはまたいつか紹介したいと思います。

10月のモルックイベント in 香港

というわけで、香港では新シーズンが始まりますので、皆さんもこの魅力的な新スポーツを是非体験してみて下さい。

いずれは日本に帰国する方々が殆どだと思いますが、香港滞在中に香港代表になった!

とか、モルックやってみたら香港〇位だった! なんていうのも、滞在中のレアな体験になると思います。

ちなみに10月は、下記の大会が予定されています。

  • 10/4(土)  香港オープン個人戦
  • 10/19(日)  香港ランキングマッチ第二戦団体戦
10/4の大会は香港で最も大きい個人戦の大会。

モルックの経験0だけど大会に出てみました!という人も、実は結構います。

お申込み、お待ちしております。

鈴木

鈴木までご連絡ください。
kameidoshoten@gmail.com

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この記事を書いた人

香港大好き20余年。マラソン超遅ランナー

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