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【香港UPDATE】2025年9月2日

香港 スポーツイベント支援「Mブランド」見直し

香港政府は8月25日、スポーツイベント支援制度「Mブランドスキーム」の見直しを発表しました。今後は地域レベルの大会への資金支援を終了し、世界選手権やワールドツアーなど「世界レベル」のイベントに限定して支援を行う方針です。これは観光振興と経済効果の最大化を目的とし、政府資金の効率と有効性を高めるための措置とされています。

新制度では、イベントの質に応じて最大1,500万香港ドルまでのマッチング助成金が提供されますが、金額は提案内容や経済・観光への影響、メディア露出などを基準に決定され、満額支給は保証されません。また、政府施設以外の民間会場で開催されるイベントへの支援上限は、従来の100万香港ドルから300万香港ドルに引き上げられました。 

2004年に創設された「Mブランド」は、香港での国際大会誘致とスポーツ文化の育成を目的としています。今回の見直しは、2024年に開催されたメッシ氏の来港試合で本人が出場せず、1,465件以上の苦情が寄せられたことが一因とされており、イベントの信頼性と質の向上が求められています。

主な「Mブランド」認定イベントとしては、2025年7月の欧州サッカーの招待試合(リヴァプール vs ACミラン、アーセナル vs トッテナム)が挙げられる。

黃澤林 テニスUSオープンで香港男子初記録

香港の男子テニスプレーヤー、黃澤林(Coleman Wong)選手が2025年のUSオープンで歴史的な快進撃を見せました。予選を突破し本戦に初出場した黃氏は、1回戦でアメリカのコバチェビッチ選手をストレートで下し、香港男子選手として初のグランドスラム本戦勝利を達成しました。さらに2回戦ではオーストラリアのアダム・ウォルトン選手を破り、香港男子として初の3回戦進出を果たしました。

黃氏は2004年生まれで、5歳からテニスを始め、ジュニア時代には全米・全豪で男子ダブルス優勝を経験しています。ナダルアカデミーでの研鑽を経て、現在は香港大学に在籍しながらプロとして活躍しています。この快挙は香港テニス界にとって大きな希望となり、若手選手の育成や競技人口の拡大にも好影響を与えると期待されています。

東瀛遊EGL創業者 袁文英氏が逝去

旅行会社「東瀛遊EGL」は、創業者であり会長の袁文英氏が8月31日に逝去されたと発表しました。袁氏は1970年代に日本への団体旅行を案内するガイドとして活動を始め、1987年に同社を設立しました。日本市場に特化した旅行企画を展開し、香港人の訪日旅行を牽引してきました。

その功績により、2018年には日本政府から「旭日双光章」が授与され、40以上の県・市から観光大使にも任命されています。また、地方都市の観光開発にも尽力し、日港間の交流促進に大きく貢献しました。取締役会は故人の戦略を継承し、事業を継続する方針です。後任には娘の袁灝頤氏がCEOに就任し、経営体制の再編も進められています。

クリスティアーノ・ロナウド選手が来港

クリスティアーノ・ロナウド選手が来港。2025年8月22日サウジ・スーパーカップの東アジアデビュー戦に出場したのち、K11 MUSEAで開催が始まった「CR7® LIFEミュージアム」を訪問しました。

Photo: : Sum KM Sport, CR7® Media
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この記事を書いた人

香港大好き20余年。マラソン超遅ランナー

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